先日、出張で深センと東莞へ行ってきました。
その際、香港版のアリペイ「AlipayHK」を使って、中国大陸での決済を試してみたので、その結果をご紹介したいと思います。結論から言うと使える場所と使えない場所がありました。
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中国では基本的にWeChatPayやAlipayなどの決済手段がメジャーです。
しかし我々日本人のような外国人からすると最初のアクティベーションで上手く登録ができなかったり、友人に送金してもらうか中国の銀行口座を持っていないと入金ができないなど、使うのにかなり敷居が高いのが現状です。
一方で、香港で展開されている「AlipayHK」は中国大陸版のAlipayと異なっていて
- +852から始まる香港の電話番号を持っていればアクティベート可能(SMSを受け取る必要があるため)
- デポジットの入金は、セブンイレブンやワトソンなど大手小売店のレジで可能
- またクレジットカードとの紐付けもでき、カード経由での決済もできる
という、香港の電話番号が必要を除いては、大陸版と大きく異なるのが特徴です。
▼アクティベートの方法はこちらに載せています

そのAlipayHKですが、サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じたところによると、広東省・香港・マカオの大湾区(Greater Bay Are)で使えるそうなのです。

つまりまとめると、
国際クレジットカードに紐付いた「AlipayHK」を使って、中国広東省の「大陸版Alipay」が使えるところで決済ができる
ということになります。Twitterでは使えるという反応がポチポチ見受けられましたが、本当に出来るかどうか、今回の出張を機に試してみることにしました。
深センの中心部では使えました@罗湖东门のHEYTEA
まずは深センの繁華街である罗湖区の东门にて試してみることにしました。行ってみた場所は、中国の若者カルチャーがお好きな方ならご存知のHEYTEAです。

HEYTEAでは、顧客がQRコードを見せて店員がバーコードを読み取るスタイルでした。

通常のアリペイと比べて、QRコードを読み込んでから支払い完了までに時間がかかるものの、AlipayHKでも支払いができました。

1RMBあたり、1.13288HKDとかなり良い交換レートでした。ここで手数料を取ろうとしてはなさそうですね。
東莞ではなぜか使えませんでした……@长安万科广场など
深センの北側の都市、東莞でも使えるのかなと試してみることにしました。

向かったのは東莞の長安と呼ばれるエリアにある「万科广场」というショッピングモール。ここで晩ごはんを食べたのですが、こちらがQRを読み取る式だからだったのか、AlipayHKで支払うことができませんでした。

もしや顧客がQRを読み取る式でなければイケるのかな?と思い、宿泊したホテルにあったコンビニが店員がQRを読み取る方式だったので、AlipayHKの支払いを試したのですが、こちらもなぜか出来ませんでした。

「大湾区」と呼ばれる広東省・香港・マカオでAlipayHKは使えるとのことですが、もしかすると中国では大都市の中心部じゃないと使えないなどの制限があるのかもしれません。ご参考まで。
香港ではもちろん利用可能!便利っす
AlipayHKは、中国の広東省では使えないところがあるようですが、香港ではどこでも利用可能です。
例えば、香港空港にあるセブンイレブン

こちらもこの通り!

結局はクレジットカードで支払っているので、クレカで別にええやんというところではあるのですが、Alipayはいちいちサインをしたりパスコードを記入する必要がないので煩わしさがなく楽で良いです。
また一部の小売や飲食チェーンだとクーポンが使えたりするので、それもポイント高いですね。使えるようにしておくと何かとオトクです。
まとめ:カブレはこう思った
Alipay香港、便利でした!広東省では全域使えると思っていたのですが、使える場所と使えない場所があるようなので、よく中国へ行く人は両方持っておくと良さそうです。
普段はAlipay香港で支払いを試してみて、駄目ならWeChatPayもしくはAlipayにするという感じにしておけば良いかなと思いました。
ただ利用には+852から始まる香港の電話番号を持っておく必要があるので、香港のSIMカードを調達する必要があります。AmazonでもSIMカードは売られているのでこちらで調達しておくと良いでしょう。
もし香港だけでなく中国本土へ行く人であれば、こちらのチャイナ・ユニコムのSIMが定番でおすすめです。
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