自分の手元にあるデジカメをWebカメラ化したらマジで最高だったので、みなさんにやり方をご紹介したいと思います。
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新型コロナウイルスが到来して、多くの人は自宅で遠隔会議などを駆使してリモートワークをするようになりました。
私もその1人ですが、最近Macに内蔵されているカメラの画質がしょぼいことに気付き、手持ちのデジカメをWebカメラ化できないかと思いポチポチ調べていたらどうも同じことを考える人は多いようです。
で、実際にやってみたら意外と簡単にできてかつ配信動画の質がめっっちゃ向上したので、これは多くの人に知ってもらいたいなと思いました!
・手持ちのカメラをWebカメラ化できないか知りたい
・Webカメラが手に入らない、高い値段で転売されていて困っている
・MacBookのカメラの画質がしょぼすぎる。なんとかしたい
こんな方に向けてMacBookを普段使っている私がデジカメをWebカメラ化した経験や手順をご紹介できればと思います。
早く手順を知りたい人はここをクリックすると手順ページに飛びます。
概要:デジカメのWebカメラ化でどう変わるのか?

デジカメをWebカメラ化することでぶっちゃけどれくらい印象が変わるのか?ってところですが、ここで私の実例をご紹介します。
結論をいえば、皆さんが使っているパソコンのインカメラ、Webカメラ化させるカメラのレベルにもよりますが、印象が劇的に変わるはずです。

まずは先日買ったばかりのMacBook Air(2020)のFaceTime HDカメラの映像。
全体的にノイズが乗っていてざらざらしているのと、解像感がないことで目の反射が消えており死んでおります。また画角が固定なので部屋全体が映ってしまうのも良くないですねー。
最新のMacBookなのにこの有様です。はっきり言ってクソですね。720Pでスマホのインカメよりも性能は悪いですからね。(いくつかのメディアからはこのリモート時代にしょぼいインカメ搭載してんのかと酷評されてましたし……)
▽▽▽
一方で、キヤノンのPowerShot G7X Mark3をMacBookに繋いだ映像はこちら。

この圧倒的解像感……ッ!
こんなにも印象が違うんです。ノイズがなく解像感が全然違います。そして背景がいい感じにボケてくれるので、部屋がちょっと散らかっていても気にならないレベル。

またインカメラと違ってデジカメは光学ズームができますから、こんな寄った映像もバシッと撮れます。
ただ、肌のツヤ具合やヒゲの感じがバッチリ映ってしまうので、むしろ注意が必要ですね笑
私の使っているこのG7Xは、動画撮影をする人に向けて設計されていて長時間の撮影にも耐えられるので高級コンデジの中ではかなりおすすめです。
設定の手順
ここからは私が実践したデジカメや一眼カメラの映像を、MacにWebカメラとして認識させる方法を紹介していきます。
ソフトウェアのダウンロード
前準備として、CameraLive、CamTwistと呼ばれるソフトをダウンロードします。それぞれのアプリの説明は以下の通り。アプリケーション名をクリックしてもらえるとダウンロードページへと飛びます。
CameraLive・・・USBケーブルで接続したカメラをSyphonサーバーに映像出力してくれるアプリ。SyphonとはmacOS X上でアプリケーション間で画像をやりとりする規格のことみたいです。
CamTwist・・・macOSに仮想で外部ビデオとして認識させるアプリ。CameraLiveでカメラから取り込んだ映像をそのまま出力するだけじゃなくて、クロマキーなど加工もできます。ただしその分CPUに負荷がかかるため、私のようなMacBook Airを使う人間にはおすすめできません。
カメラとMacを接続してCameraLiveを起動
ソフトウェアをダウンロードしたらカメラとMacをUSBケーブルで接続します。

接続したらCamera Liveを起動させ、デジカメ(一眼カメラ)の電源を入れます。

こちらがCamera Liveの画面なのですが、このように「USB PTP Class Camera」と認識され「Active」と表示されればOK
※カメラによっては「USB PTP Class Camera」じゃないかもしれません。とにかくActiveになっていればOK
CamTwistを起動。OS側への出力設定を行ったら完成
Camera Liveを起動させた状態で、CamTwistを起動させます。
CamTwistでは、以下の通りに設定してあげます。

①・・・Step1で「Syphon」を選択
②・・・Step2で「AppleScript」を選択
③・・・Step3で「Syphon」にチェックを入れます
④・・・「Save Setup」ボタンをクリックして、この設定を保存しましょう。するとSaved Settingsのところに保存した設定が表示されます。
⑤・・・最後にSettingsのところで、「Syphon Server」のタブのところを「Camera Live」にすればOK

すると、CamTwistのプレビュー画面にカメラから取り込んだ映像がリアルタイムに表示されます。これで準備完了です。
ZOOM側の設定(バージョンに要注意)
リモートワークをしている多くの方はZOOMを使っていると思うのですが、最新バージョンのソフトウェアではセキュリティの問題なのかCamTwistで出力された映像を認識できないため注意が必要です。
ただし以前のバージョンでは認識されます。ZOOM運営が対応してくれるまでは古いバージョンのZOOMを使いましょう。

認識できるとZOOMアプリケーションの設定画面がこんな感じになります。ビデオ→カメラのところを「CamTwist」にしてあげればOKです。

みんな大好きバーチャル背景も使えるよ!

旧バージョンのダウンロードについては、このあたりの記事が詳しいのでどうぞ。

Google Meet側の設定(かんたん)
私の勤める会社では主にGoogle Meetを使っているのですが、こちらはWebアプリでバージョンは関係ありません。CamTwistへの切り替えは超簡単です。

Meetの設定画面→動画→カメラにいくと、入力映像を切り替えるタブがあるので、そこで「CamTwist」を選択するだけ。
三脚を使ってカメラの位置を高くするメリット
ところで外部カメラを使うことのメリットって映像の質のほかになんだと思います?
それはカメラの位置を自由な場所に設定できることです。
MacBookに内蔵してるカメラはどうしても角度が固定されてしまうので、机の高さが目線レベルまで高くない限りは下からのアングルで撮影することになってしまいます。つまり顔の影が目立ったり天井の照明が映ったりして相手からみた印象はよくないかなと。

ちょっと極端な例ですが、こんなにガラリと印象が変わります。
G7Xの固定には三脚を使って顔の位置まで高くしてますが、このPGYTECHのエクステンションポール兼三脚がおすすめ。
この三脚の何が素晴らしいかというと、まずそのコンパクトさ。

畳んだ状態だと手で握れるサイズ感なのですが、

なんとここまで伸ばせちゃいます笑 セルフィースティックとしても使えます。

そして三脚にもなるスグレモノなんです。そしてこの記事で大事な目線の高さまで高くすることができます。
本来はアクションカメラ用の三脚のようですが、コンデジぐらいの軽いカメラであれば使用に問題なし。3000円ぐらいで買えるのがいいですね。
まとめ:カブレはこう思った
新型コロナの影響でビデオ会議ツールの需要が急激に増えましたが、今後この流れが続くのは間違いないでしょうね。
ビデオ会議が当たり前になることで、映像のクオリティが差別化要因になる時代がおそらく到来するはずでしょう。
そんな時に備えて、この記事を活用してもらえれば幸いです。
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