ども、チャイナカブレの佐藤(@kazu67_)です。
香港に隣接する中国の都市深センへ移動する際に、活用できる越境マップを作成したのと、特設ページを作りました。特設ページは今後もっと見やすい感じにしていきます
[no_toc]なぜつくったのか
単純に香港から深センに行く方法は無数にあり、分かりやすくまとめたかったからです。
私がはじめて香港から深センに渡ったのは、2016年の3月のことでした。
この頃はまだ日本のウェブでは深センへ行き方に関する記事はさほど多くなくて、あの時は「香港ナビ」の情報を参考にして、MTRの東鐵線に乗ってホンハム駅(紅磡駅)からローウー(羅湖)へ向かったと思います(この記事、2006年に書かれたものなので、そりゃ東鐵線だわという感じですが笑)
その後も数回は東鐵線を使って行ってたかと思うのですが、、一つ前に勤めていた会社に転職した後、その会社の人が「香港国際空港からA43のバスに乗って上水まで行ってそこから〜」と仰ってて、ああバスで行くルートもあるのかーと知りました。
MTRって便利というか、王道なルートなので泊まってるエリアがMTRの走る駅ならば、ついついホンハム駅まで行って東鐵線で移動しちゃえと考えてしまうんですよね。まあ急いでないし。香港エクスプレスの朝早い時間に間に合うように移動しなきゃ…というエクストリームな人ならバスの情報を知っておくのは必須でしょうけれどw
それになんか海外でバス使うのはちょっと心理的ハードルがある気がします。香港に限ってはそんなことないんですがね。まあ深センに行かれる多くの方はやっぱり東鐵線で行ってしまうのではないでしょうか。
バスで移動は安いし、便利ということを伝えたい
でも過去何回からはバスを使うようになり、使ってみると、めっちゃ便利だなーと。ルートによっては数十円〜百円レベルですが東鐵線より安くなりますし。まあ交通渋滞に巻き込まれたらしゃーなしですが、地下鉄の乗り換えが面倒、ホンハム駅までいくのが面倒、香港人の通勤ラッシュが面倒なMTRと比べるとバスって結構優秀な手段だと思いました。
今後も深センへ移動するとき、いろんなルートで越境を試したいと思ったのですが、いざ調べようとすると移動方法が体系化されていないんですよね。深センに行こうと思っている日本人はメディア露出の影響で増えていますが、まとまっていないのは不便だと思ったのでこの度、この越境マップを作りました。
作るにあたり、こだわったこと
色々と試行錯誤しまして、これだけ頑張ってもわちゃわちゃしちゃってますが、全体の体系化な美しさと、みなさん各々の香港の出発地から深センのルートを辿れるようにできる、そういう想定で作りました。もちろんバスの情報で埋め尽くされていまして…パッと見た時に何?って感じなのは自分でもよくわかります…。
そのため、デフォルメされた地図ではなく、地形に沿った白地図に路線を引くことにしました。ぱっとみた時の分かりやすさ重視ならもっと簡略化するべきなのですが。あくまで自分のいる場所から、どう深センに行くのかが、線をたどってわかる感じにしています。だったら、旅行者がよく宿泊するような香港島や九竜半島のメインエリアの情報をもうちょっと書いてよってところですけど、ここはデフォルメしないとなあ…と思います。
私は学生時代に鉄道会社の路線図を作成したり、各駅のコンコースのサインデザインを作るデザイン事務所でバイトしたことがありました。そのバイトは時給600円と最低賃金を余裕で下回るブラックだったので、すぐにやめたのですが。
高校から東京メトロに路線図に魅了されてて、これ作ってみたいなーと思って調べてみるとどうもPhotoshopとillustratorっていうのは使えばいいのか、じゃあやってみようという感じで、今に至ってます。今思うとこれを仕事にするのは難しいですね。
書体にもこだわってます
香港の地下鉄ってかなりサインデザインやタイポグラフィーにこだわっていると個人的に思うのです。というか路線図はロンドンのUNDERGROUNDを、そのまま持ってきた感じですよね。色彩などに大英帝国感が残ってる。その美しさやかっこよさはなるべく引き継ごうというつもりで作りました。
有志が作った香港地下鉄フリーフォントがあったので、MTRの駅名にはそれを使いました。英文書体はもちろんMyriad Proです。
路線の表現の仕方は、UNDERGROUNDの路線図を手がけたハリー・ベックをちょっと真似しています。九龍側のバスルートの自由な線の軌跡はちょい、ニューヨークの地下鉄感がありますけどw
参考にした情報
この地図を作るにあたって色んなサイトの情報を参考にさせていただきました。
ShenzhenFan

日本人のための深セン情報サイトで、深センにお住まいの日本人の方が運営されているようです。
この方が作られた越境マップは所要時間も乗せていたり、線じゃなくて「矢印」なのが深センに向かう、という意味でわかりやすくていいなあと思いました。知らないバス路線もあり、その情報を参考にさせていただきました。
FANDOM by Wikia

バスや鉄道の情報は、WikipediaではなくFAMDOM(Wikipediaと同じジミー・ウェールズが創始者のWikiaが運営するよりコミュニティ重視のWiki)の情報が素晴らしかったので参考にしました。繁体字の中国語で書かれています。
これの「香港巴士大典」というWikiが素晴らしく、香港のバス情報、イミグレのページが網羅されており、宝の山です。これが一番役に立ちました。
例えば、皇崗から出ているバスってなんだろなあ、と思った時は皇崗口岸のページを見ればどのバスが運行しているかわかります。こんな感じで、イミグレから一つひとつルートを調べていった感じです。
ちなみにこのWikiのフェリー版「香港渡輪大典」というのもあります。
今後の予定
特設ページは形として作ってみたはものの、まだわかりにくいというか、文章でごちゃごちゃになっているかなと思います。必要な情報を精査して、香港から深センに行かれる方の誰もがわかりやすく実際に使えるものを目指していければなあと思います。
コメント
こんにちは!shenzhenfanを運営している荒木と申します。マップ拝見しました。素晴らしい出来ですね!深センにはよく来られるのですか?
荒木様、ありがとうございます!
まさかShenzhenFanの方からメッセージいただけるとは!
はい、よく来るという程度ではないのですが、三ヶ月~半年に1回ぐらいの頻度ですね。