香港から深センへの行き方まとめ【越境ルートマップ】

中国共産党の改革開放から40年、香港に隣接する中国の都市―深センは急成長を遂げ、いま深センに興味を持つ日本人が増えています。ただの漁村から始まったこの街は、この20年ぐらいでグッと急成長してきました。今では「深セン」という言葉を聞かない月はないほど、多くのメディアで注目されています

そうしたなか、香港を旅行するついでにでも深センに行ってどんな街なのか見てみよう、あるいは最初から深センが目当てで香港経由で向かう人がいるかなと思います。東京から深センに向かう直行便はあるものの、香港のほうが本数が断然多く、また深センへは香港の各地域からおよそ1時間ほどで行けます。そのため深センへは香港経由で行く人がほとんどでしょう。

香港から深センに向かう時に使える手段は数多くあります。バスを使うにも色んな会社や路線がありますし、出発地がどこかによって選択する手段は変わってきます。また深センも大きい都市ですから、イミグレ(イミグレーション)の場所は8箇所も設けられているんです。どのイミグレから入るの?ってのも大事なポイントです。

そのため最終目的地にあわせて通るべきイミグレ、そしてイミグレに合わせた交通ルートを検討する必要があります。そのルートが体系的にまとまったサイトが日本にはあまりなく、いちいち調べるには少々時間と手間がかかり面倒だなー思っていました(私は最初、全然深センに詳しくなかったので、それで結構困りました汗)

そこで初めて深センに向かうみなさんにも手間をかけることなく自分に合った越境ルートを決められる体系的なマップを作ってみました!香港から深センに向かう時に参考にしていただければ幸いです。

香港-深セン越境ルートマップ

クリックすると拡大して表示されます(容量にご注意:1.5MB

香港の各地域から深センに「行く」ことを念頭において作成しました。以下の点に気をつけてご覧いただければと思います。

  • 各路線の時間は始発駅(もしくは始発バス停)の運行時間を記載しています。なので、香港に戻るときの時間は載せていません。
  • 各路線の価格はオクトパスカードで使ったときの割引価格になりますので、MTRに乗る際、Single Ticketを購入して向かう場合には価格が高くなります。

※常にバスや電車の情報をチェックしているわけではありませんので、参考程度にご活用ください。もし情報に誤りがありましたら、私(@kazu67_)までご連絡いただければ幸いです。またご要望も!

深センの各イミグレについて

深センには陸路や海路を含め9箇所のイミグレーションがあり、全て香港から行くことができます。初めて深センに行く人は羅湖(ローウー)か福田(フーティエン)を通じて深センに、あるいは最近だと西九龍駅から福田地区へ向かうことがおそらく多いかなーと思いますが、イミグレーションごとに抜けた先の土地にそれぞれ特徴がありますので、簡単にお伝えできればと思います。

もう深センについてだいたい知ってるよ!って人は、このリンクをクリックして下にすっ飛ばしていただいて構いません。

1.羅湖口岸(ローウー、ルオフー)

羅湖は、鉄道一本でいけるので日本人にはお馴染みのイミグレです。「香港・マカオ・(ほんのちょこっと)深セン」の地球の歩き方にもおそらく載っているのではないかなあと思います。それぐらいお馴染み。広東語ではローウー(Lo Wu)ですが、普通話ではルオフー(Luo Hu)と読むのでご注意を。日本人の中ではだいたいローウーっていう方が多い気がします。

深センと香港をつなぐイミグレーションでは一番に古く、また中国で二番目に通過する人口が多いイミグレーションです。土日になると大陸から香港へ移動する中国人でごったがえします。ちなみに一番移動人口の多いイミグレは、マカオと中国をつなぐ拱北口岸。豆知識ですが、深夜特急という沢木耕太郎の有名なバックパッカー本のドラマ版で主人公を演じる大沢たかおがローウーを越えるシーンがありました。

ここはどんな特徴があるかというと、まず中国の新幹線に相当する高铁の駅がイミグレを抜けた直ぐ側にあります。後述しますが、今年2018年に開業した香港につながる高速鉄道とは違う路線です。この新幹線は東莞や広州に向かうので、そのまま広州へ向かうよって人はローウーがいいですね。

イミグレをでて直ぐに青っぽい羅湖商業城という商業ビルがあります。ここは少し前までは服飾系を中心にコピー品がズラリと並んでいましたが、現在は減少傾向にあります。服安いです。

羅湖は地下鉄の駅(1号線)の始発駅でもあり、2駅先の「老街站」という駅がある东门(ドンメン)エリアはアパレル系の店が多く若い人で賑わっています。デカいショッピングモールがある場所ではないですが。食事ができる店も結構わりとあってまあまあおすすめ。

さらに地下鉄一号線を進むと華強北電子街という世界最大の電気街の周辺の駅(华强路站)を通ります。秋葉原のラジオデパートのようなビルが何十棟もあり、「スマホのアクセサリー用のビル」のようにパーツごとにビルがある感じです。中に入ると結構適当そうに営業している感じに見受けられますが、普通に声を掛ければ対応してくれます。英語が通じないことが多い(というかほとんど)ですが、ちゃんと熱意を持って接していればちゃんと対応してくれます。リスペクトの心を忘れずに。

2.福田口岸・皇岗口岸(フーティエン・ファンガン)

深センの福田区に抜けるイミグレをまとめて紹介します。福田と皇岗です。福田は前述の羅湖と同じで、香港から電車で終点の落馬洲(ラクマーチャウ)駅を降りて進むことができます。一方で皇岗は唯一24時間やっているイミグレなのが特徴で、香港から電車で向かうことはできませんが、タクシーやバスで向かうことができます。夜遅くなりどのイミグレも使えない!ってときに、皇岗は使われることが多いです。どちらも深セン側に地下鉄の駅があり、すぐに市内へ移動できます。

この福田というエリアには深センの市政府があります。その近くにはコンベンションセンターがあったり、大きな図書館があります。行政の街です。またデカいビルがボンボンボンと立ち並んでおり、金融機関や保険系の会社が集中しているエリアでもあります。

ショッピングモールも多く、市民中心駅のモールにはアリババが運営している次世代スーパー「盒馬鮮生」があったりと日本人は結構これ見に視察に来ている印象です。またCOCO PARKという巨大なショッピングモールにはクラブが密集していて、ナイトライフを楽しめる場所もあります。香港のランカイフォンと比べるとちょっとクラブの性質が悪い意味?で違い、かなり騒がしく、とにかくカオスな空間ですね笑

3.深圳灣口岸(シェンジェンワン)

比較的新しいイミグレなのがこちら、深セン湾。ここは他のイミグレとは違い、香港側には検問所がなく、中国側に検問所があり香港と中国両国一体となってます。つまり、同じ建物内にて、中国の出境と香港の入境が完了します。

両国のイミグレが両隣に並んでいるので、ダブルナンバー(中国と香港両方のナンバープレート)の自家用車や乗合タクシーで行く場合、車から降りることなく入出境検査を受けることができます。本当はいちいち両国のイミグレで荷物をおろして検査しなくちゃいけないところ、まとめてできるのが特徴。そのため他のイミグレと比べると割とスムースに抜けることができます。

深セン湾のイミグレは一番地価が高い南山エリアにあります。ここは中国の大企業が拠点をおくエリアになっており、日本人でもお馴染みのドローンのDJIや精密機器の華為(ファーウェイ)、またWeChatを開発したソフトウェア企業騰訊(テンセント)などがここに構えています。

福田と羅湖と違い、イミグレのそばには地下鉄の駅がないので、深セン初心者には辛いものがあるかもしれません。バスやタクシーを近くの駅に移動することになります。

4.蛇口口岸(シェコウ)

今まで紹介したイミグレは陸の移動で越えていくイミグレでしたが、蛇口は深セン南山地区のフェリーターミナルにあるイミグレで、香港空港からフェリーで向かうことができます。

香港空港にあるフェリーターミナルは、香港の入国審査を受ける前にあります。そのため香港に入国する手間をかけることなく深センに向かうことができるのが特徴です。航空会社によりますが、来るときに預けた「預け入れ手荷物」は係員が積み替えてくれるので、自分で持つ必要がないので楽ですね。

ただしバス移動と比べると、フェリーは本数がかなり少ないので、時間に余裕がある人が使う手段になるかなと思います。また数十香港ドルと1000円以内で済むところ、フェリー220ドル(3000円くらい)掛かります。

5.西九龍站內地口岸區

ここは今年の9月下旬、香港から深セン、広州を結ぶ高速鉄道「廣深港高速鐵路」の開業に合わせてできたイミグレです。深セン湾のイミグレとは対照的に、香港側に香港と中国両国のイミグレが並んでいます。

私はまだこのイミグレの越境経験がないのでわかりませんが、移動時間が15分ほどで深センの中心地福田へ行くことができ、友人の話を聞く限りでは(バス等の移動と比べて)一瞬で越境ができるので非常に快適だということです。ただしイミグレの移動に1時間ほど余裕を持っておく必要があります。詳しい情報は香港在住のスマホ博士の山根さんが、以下レポされているのでそちらを参考にしてみてください。

ASCII.jp:香港版新幹線に乗った! 深セン電脳街まで15分 (1/3)|山根博士の海外モバイル通信

6.福永口岸(フーヨン)

こちらも蛇口と同じく香港国際空港からフェリーで向かうイミグレです。フェリーターミナルに隣接しています。イミグレを出た先には深センの宝安空港があります。

蛇口と同じで、香港に入国することなく深センに行けるので、香港の入出国手続きが不要であること。またバスや電車を乗り継いでで向かうのに比べ、空港から空港へとフェリー一本で向かうことができて楽です。また預け荷物を受け取ることなく到着港まで運んでくれます(航空会社要チェック)。

一方で、バスで乗り継いで向かうよりかなり高いです($295 = 約4500円)。また一日に4本と、かなり本数が少ないので空港で待たされる可能性が高いです。

7.文锦渡口岸(ウェンジンドゥ)

ここから先は多くの旅行者にとってはマイナーなイミグレになります。まずはメジャーな羅湖口岸の右隣りに位置する文錦渡口岸について軽く説明します。

友人の話にはなりますが、羅湖は週末など混雑していることが多いその一方で、隣にある文錦渡はかなり空いているいるようです。

このイミグレに行くには、上水というMTRのある駅に「文錦渡快線」というイミグレまで行くバスがあるのでそちらに乗って向かいます。

8.沙头角口岸(シャトウジャオ)

もっとも日本人が行かないであろうイミグレが沙頭角というイミグレです。

もともとこのエリアは一つの街だったのですが、中華人民共和国の設立によって南北に分断されたいわばかつてのベルリンのような街。当時はイギリス領でしたから、この街は「中英街」と呼ばれています。いわゆる緩衝地帯。1997年の香港返還によって、街を分けていた国境線は消滅しましたが、境界線はそのままあるようです。沙頭角のイミグレは外国人でも越えることは可能ですが、街の中心部に行くには特別な許可が必要になります。

各エリア別、深セン向かう方法

マップだけじゃわからん!という方もいらっしゃると思いますので…今後時刻表などのコンテンツ追加予定です!ご期待ください。m(__)m

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