中国共産党の改革開放から40年、香港に隣接する中国の都市―深センは急成長を遂げ、いま深センに興味を持つ日本人が増えています。
ただの漁村から始まったこの街の人口は、わずか30年で30万人から1400万人。
今では「深セン」という言葉を聞かない月はないほど、様々なメディアで注目されています。
そうした状況のなかで

深センって最近メディアで取り上げられる街…。
この目で深センの発展ぶり、産業の盛り上がりを見てみたいなあ

こんど香港に遊びにいくけど、ついでに深センに行ってみたいな
たしかわりとすぐ行ける場所なんだよね?
こんな感じで深センに直接行かれたり、香港へ行くついでに深センに行ってみたい!という方は少なくないかなと思います。
成田や関空などの各空港から深センへ向かう直行便はあるものの本数は少なく、また夜遅い時間に中心部から離れている空港に到着することもあり、深セン空港を使って深センへ向かうのは初心者にとっては若干不便です(深セン航空 成田〜深センの場合)
そこでおすすめするのが、まず香港に入り香港空港から深センへ向かうパターンです。
深センに隣接している香港のほうが飛行機の便数が断然多く、香港の各地域から深センへはおよそ1時間ほどで行けます。しかも香港からだとすぐに深センの中心部へいけるということもあって、深センは香港から向かうのがおすすめです。
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香港から深センに向かう時に使える手段は数多くあります。バスを使うにも色んな会社や路線がありますし、出発地がどこかによっても選択する手段は変わってきます。
また深センも大きい都市ですから、イミグレーション(イミグレ)の場所は8箇所も設けられているんです。どのイミグレから入るのが自分の目的地に早く着けるのか?ということを知っておくのも大事なポイントです。
したがって、まとめると
- 最終目的地にあわせて、どのイミグレを使うのか?
- イミグレに合わせてどの交通ルートで向かえばよいのか?
を検討していく必要があります。
そのルートが体系的にまとまったサイトは日本にはあまりなく、いちいち調べるには少々時間と手間がかかり面倒だなー思っていました(私は最初、全然深センに詳しくなかったので、それで結構困りました汗)
そこで初めて深センに向かうみなさんにも手間をかけることなく、自分に合った越境ルートを決められる体系的なマップとイミグレの解説と交通手段をまとめたページを作ってみました!
以下、香港から深センに向かう時に参考にしていただければ幸いです。
香港-深セン越境ルートマップ
このマップは、香港の各地域から深センに「行く」ことを念頭において作成しました。以下の点に気をつけてご覧ください。
- 各路線の時間は始発駅(もしくは始発バス停)の運行時間を記載しています。なので、香港に戻るときの時間は載せていません。
- 各路線の価格はオクトパスカードで使ったときの割引価格になりますので、MTRに乗る際、Single Ticketを購入して向かう場合には価格が高くなります。
※常にバスや電車の情報をチェックしているわけではありませんので、参考程度にご活用ください。もし情報に誤りがありましたら、私のTwitter(@kazu67_)までご連絡いただければ幸いです。またご要望も!
深センのイミグレについて
香港と深センの間には陸路と海路を含めて、合計9ヶ所のイミグレーションがあります。
イミグレを抜けた先によって土地の特徴は異なっており、深センも広いですから、もし最終目的地とはかなり離れたイミグレを使ってしまうと深セン内での移動に時間がかかってしまいます。そのため注意が必要です。
この章では主要なイミグレをなるべく簡潔にご紹介します。そしてそのイミグレを抜けた先の土地の情報も最低限ご紹介していきます。
もう深センについてだいたい知ってるよ!って方は、このリンクをクリックして「各エリア別、深セン向かう方法」の章へすっ飛ばしていただいて構いません。
①罗湖口岸(ルオフー)
まず罗湖は、香港の中心街からMTR一本でいけるので日本人にはお馴染みのイミグレです。
深センと香港をつなぐイミグレとしては一番に古く、また中国で二番目に通過する人口が多いイミグレーションです。週末になると大陸側から香港へ移動する中国人でごったがえします。ちなみに一番移動人口の多いイミグレは、マカオと中国をつなぐ拱北口岸。
豆知識ですが、深夜特急という沢木耕太郎の有名なバックパッカー本のドラマ版で主人公を演じる大沢たかおがこのイミグレを越えるシーンがありました。それくらい昔からあるんですね。
ここはどんな特徴があるかというと、まず中国の新幹線に相当する高铁の駅がイミグレを抜けた直ぐ側にあります。高铁に乗り換えて東莞や広州へ行かれる方はこのイミグレを使います。

出典:Wikipedia(作者:颐园新居)
鉄道駅の向かいには「罗湖商业城」という商業ビルがあります。「地球の歩き方」などで掲載されている馴染みの場所です。ここは少し前までは服飾系を中心にコピー品がズラリと並んでいましたが、現在は減少傾向にあります。
罗湖区ってどんなエリア?
罗湖区は最初に開放されたエリアでもあって、古くから広州から鉄道が通っているため東京でいう上野駅のような「香港の玄関口」というイメージが強いです(友人談)

引用:Wikipeida(作者:WiNG)
罗湖のイミグレから地下鉄に乗って2駅先へ進むと「东门」という駅があります。ここは东门步行街という大きなストリートがあり、若い人が集まる場所として知られています。飲食店もかなりあります。

出典:Flickr(引用:Cory Doctorow)
また厳密には罗湖区ではないですが、罗湖のイミグレから行きやすいのが、大量の油絵が生産され売られている大芬(ダーフェン)と呼ばれる油絵村。ここでは複製画の世界の流通の6割を占めると言われています。
②福田口岸・皇岗口岸(フーティエン・ファンガン)
深センの福田区には、福田(フーティエン)と皇岗(ファンガン)と呼ばれる2ヶ所のイミグレがあります。

出典:Wikipedia(作者:WiNG)
福田はさきほどの罗湖と同じで、香港のMTR東鐵線で終点の落馬洲(ラクマーチャウ)駅を降りて橋を渡ることで向かうことができる比較的迷わずに行けるイミグレです。

出典:Wikipedia(作者:水水)
一方で皇岗には香港側にMTRの駅がなく、バスやタクシーに乗って向かう必要のあるイミグレです。
他のイミグレと異なり、唯一24時間運営されているイミグレなのが特徴です。香港を出発するのが夜遅くなり「どのイミグレも閉まってしまって使えない!」というときに皇岗を使うことにあなります。
深セン側に抜けると「皇岗口岸」という地下鉄駅があり、すぐに市内へ移動できます。
福田区ってどんなエリア?

福田区は深センで2番目に開発されたエリアです。
金融や保険系企業が密集し高層ビルが立ち並び、大きな見本市会場がある商業エリアです。世界で4番目の高さを誇る高層ビル「平安国際金融中心」があるのもこの福田区です。
日本人に馴染みがあるのはおそらく、「深センの秋葉原」などと呼ばれている华强北电子市场でしょう。ここも福田区。ただしBtoCの取引が中心の秋葉原に対し华强北の店舗はBtoBがメインのため性質はかなり異なります。
また福田区は、市政府や大きな図書館なども位置する「行政の街」でもあります。アジアで最大の書店もあります。アリババが運営しているスーパー「盒馬鮮生」もあり、ぜひ行っておきたい場所です。
③深圳湾口岸(シェンジェンワン)
深圳湾のイミグレは深センの南山区にあり、香港から伸びる5.5kmの長い橋を渡った先にあるイミグレです。香港からはタクシーやバスを使って向かいます。
ここのイミグレは他と異なってて、深セン側の敷地に香港と中国の両国のイミグレが並んでいます。その間の長さはおよそ数十メートル。そのためイミグレ間の移動が少なく比較的楽に抜けることができます。
ただ罗湖や福田のイミグレとは異なり、深セン湾のイミグレのそばには現時点で地下鉄の駅がないため、バスやタクシーを使って近くの駅まで移動する必要があります。深セン初心者には少々辛いものがあるかもしれません。
南山区ってどんなエリア?

創始者ポニー・マーが卒業した深セン大学の前にある
出典:Wikipedia(作者:そらみみ)
南山区は深センの中でも最も地価が高く、現在とても開発が進んでいるエリアです。
テンセントやDJIなどの企業の本部があることで知られ、特にソフトウェア企業が多く集結しているエリアです。テンセントの創始者が卒業した深セン大学もこの南山区にあります。
また南山区の蛇口と呼ばれる場所では、比較的早く開発が始まり外資の誘致が盛んだった地域でもあって外国人駐在員の多い場所でもあります。三洋電機が90年代、蛇口に工場を持っていたことでも知られています。
④蛇口口岸(シェコウ)

出典:Flickr(作者:Chris)
今まで紹介したイミグレは陸の移動で越えていくイミグレでしたが、蛇口は深セン南山地区にあるフェリーで向かうことができるイミグレです。
香港からだと香港空港と香港島の上環にあるフェリーターミナルから向かうことができます。あとはマカオや珠海にもフェリー路線があります。
香港空港にあるフェリーターミナルは、香港の入国審査を通る前にあります。そのため香港に入国する手間をかけることなく深センに向かうことができるのが特徴です。航空会社によりますが、香港に来るときに預けた「預け入れ手荷物」は係員がフェリーに積み替えてくれるので、楽ちんです。
ただしバス移動と比べるとフェリーの本数は限られるため、移動は楽ではありますが時間に余裕がある人が使う手段になるかなと思います。またバスでは1000円以内で済むところ、フェリーでは3000円くらい掛かります。
⑤西九龍站內地口岸區

出典:Wikipedia(作者:Wpcpey)
ここは2018年9月下旬、香港から深セン広州を結ぶ高速鉄道「廣深港高速鐵路」の開業に合わせてできたイミグレです。深セン湾のイミグレとは対照的に、香港の敷地内に香港と中国両国のイミグレが並んでいます。

出典:Wikipedia(作者:N509FZ)
香港から深センの中心地である福田まで、高速鉄道でたった15分ほどでへ行くことができます。体験した友人の話を聞く限りでは一瞬で香港と深センを行き来できるので非常に快適とのこと。
ただしイミグレを通るのに1時間ほど余裕を持っておく必要があるため、実質的に移動にかかる時間はバス移動と同じなのではないかともされています。詳しいレポートは香港在住のスマホ博士の山根さんが寄稿された記事を参考にしてみてください。

その他のマイナーなイミグレ
深センには、上でご説明したイミグレのほかにもいくつかイミグレが存在します。
ちょろっと深センに視察へ行ったり、たまに遊びに行くぐらいなら特にここに拘らなくてもいいかなという感じです。各イミグレの詳細はタブをクリックするとご覧になれます。
⑥福永口岸(フーヨン)
こちらも蛇口と同じく香港国際空港からフェリーで向かうことのできるイミグレです。
このイミグレは深センの宝安国際空港に接続しており、直接香港空港から深セン空港に向かう時には非常に楽です。
蛇口と同じで、香港に入国することなく深センに行けるので、香港の入出国手続きが不要であること、またバスや電車を乗り継いでで向かうのに比べ、空港から空港へとフェリー一本で向かうことができて楽です。また預け荷物を受け取ることなく到着港まで運んでくれます(航空会社が対応していうるかは要チェック)。
その一方でバスで乗り継いで向かうよりかなり高いです($295 = 約4500円)。また一日に4本と、かなり本数が少ないので、もしかすると香港空港から陸路でバスを使っていくほうが良いかもしれません。
⑦文锦渡口岸(ウェンジンドゥ)
文锦渡口岸は罗湖区にあるイミグレで、罗湖のイミグレの近くにあり、その距離はおよそ500mほど。
罗湖のイミグレは香港のMTRと深センの地下鉄が通っていることもあり、メジャーなイミグレなので、週末など混雑していて通過するのに時間がかかってしまうことが多いその一方で、隣の文锦渡はかなり空いているいるようです(友人談)
このイミグレに行くには、MTR上水駅で「文錦渡快線」というイミグレまで直行で行くバスがあるのでそちらに乗って向かいます。
⑧沙头角口岸(シャトウジャオ)
もっとも日本人が行かないであろうイミグレが沙頭角というイミグレです。香港と深センの陸で続く国境では一番最東端にあります。
もともと沙頭角エリアは一つの街だったそうですが、中華人民共和国の設立によって南北に分断されたいわばかつてのベルリンのような街。
当時はイギリス領でしたから、特に分断された場所は「中英街」と呼ばれています。いわゆる緩衝地帯。
1997年の香港返還によって、街を分けていた国境線は消滅しましたが、境界線はそのままあるようです。沙頭角のイミグレは外国人でも越えることは可能ですが、街の中心部に行くには特別な許可が必要になります。
各エリア別、深セン向かう方法
ここまでは深センの目的地別に、どのイミグレを使うのが良いのかなんとなく理解いただけたかなと思います。
ここからは香港から深センへ向かう具体的な方法やネットで上がっている体験談をリンクでご紹介していきます。出発する場所によっても最適なルートや手段は変わってきますので、ここでは出発地別にご紹介します。
気になるルートのバナーをクリックすると、その詳細を見ることが可能です。
香港空港から深センへ向かう方法
まず一番多いであろう香港空港から直接深センへ向かわれる方に向けて。
香港空港から移動する時は香港の公共バスや直通バス、スカイリモなどを使って深センへ向かいます。
昼間の場合
香港空港→罗湖方面
大半の外国人が使うであろう罗湖というイミグレに行くには、A43もしくはA43Pと呼ばれるバスを使います。
このバスの終着点は「上水」と呼ばれる罗湖の一歩手前のMTR駅です。上水に着いたらMTRに乗り換えて罗湖へ向かいましょう。

香港空港→福田・皇崗方面
福田区方面に向かうのであれば、福田口岸か皇岗口岸を通過する二種類の方法があります。
福田口岸へ行くなら「A43P」というバスに乗りましょう。
これに乗ると途中で「新田運輸交匯處」というバス停があるのでそこで下車します(A43は止まらないのでご注意を)
そこからB1というバスに乗り換え、直ぐに終点の「落馬洲站」に着きます。もしA43Pではなく、A43に乗ってしまった場合は終点の上水駅でMTRに乗り換えて落馬洲駅に向かいましょう。
皇岗口岸へ行く方法は少し時間が掛かるがバスで安く行く方法と、全く手間がかからず快適に行けるスカイリモという方法の2種類があります。
バスで行くのであれば福田口岸へ行くのと同じで、A43Pというバスに乗り「新田運輸交匯處」というバス停で降ります。そこで皇岗口岸へ行く黄色い10HKDの専用バスがあるため、それに乗って向かいます。
一方で、バスでゆっくり揺られながら向かう必要もなく、香港空港から直接専用の相乗りバンに乗って向かうのがスカイリモという方法です。これは2,000円ぐらいの価格ですが、快適なシートに座って直行で向かうことができます。所要時間30分ぐらい。

香港空港→深セン湾方面
香港空港から深セン湾口岸へ向かうには、大きく2つの手段があります。
まずはバスを乗り継いで行く方法。
香港空港から「B3X」というバスに乗り、屯門市中心という終点で降ります。その後に「B3」というバスに乗ると、大きな橋を渡って深セン湾口岸へ向かうことができます。
二番目に「直行バス」に乗るという方法があります。これに乗るとノンストップで向かってくれるというものです。120HKD(1,600円)ぐらいで移動が可能です。
香港空港→蛇口方面(フェリーを使う)
香港空港からフェリーに乗って、南山区の南に位置する蛇口という場所へ直接いくことができます。
3,200円ぐらいと他の移動方法よりもかなり高額ですが、香港空港のイミグレを超えず(つまり香港に入国はせず)にそのまま深センへいけます。飛行機に預け入れた手荷物は空港会社によりますが積み替えてくれます。
具体的な方法はこちらのブログ記事をご参考ください。
香港→香港西九龍駅→福田より北(高鐵を使う)
香港から深センはもちろん、その先の広州など中国の各都市へ移動する場合には、まずはエアポート・エクスプレスで「九龍駅」へ移動し、そこから高鐵に乗るのがよいでしょう。

もしエアポート・エクスプレスを使うのであれば、運賃が最大で37%オフになる方法をこのブログでご紹介しているので、よければ参考にしてみてください。

深夜に移動する場合
LCCなどを使って香港に夜の12時過ぎくらいに到着する場合、既に皇岗口岸以外のイミグレはゲートが閉じています。そのため香港で一泊するなどの選択肢がなければ、皇岗から深センに入るのを目指すことになります。
香港空港 → 皇岗口岸(深夜)
この時間になると残念ながらA43Pなど皇岗の近くへ向かうバスはもうありません。またスカイリモもありません。
直行で向かう手段としてタクシーを使う方法がありますが、4-5000円ほど掛かるため複数人で向かうなら良いですが、単独行動であれば若干高いので他の方法をご紹介します。
それは香港の市内にまずバスで向かい、そこから深夜の時間帯でも運行している直行バスに乗る方法です。
香港空港→[NA21バス]→西洋菜南街→[直行バス]→皇岗口岸

九龍半島中心部(尖沙咀・旺角など)から深センへ向かう方法
香港で既に観光をされていて、香港空港からではなく香港の中心部から深センに向かう場合もあるかと思います。ここからはその場合に使える方法をご紹介していきます。
まずは九竜半島の中心地、尖沙咀や旺角から移動する方法からご紹介します。
香港の各地 → 罗湖もしくは福田(MRTで向かう場合)
香港の中心部から深センに行く方法として、まずMRTを使って深センに向かう方法があります。東鐵線を使うと罗湖か福田のイミグレへ行くことができます。
MRTは直行バスで行くほど早くはないですし、大きな荷物を持っていると乗り換えなどで移動が大変ですが、MRTなので安心していける方法ではあるかなと思います。
尖沙咀や旺角から向かうのであれば「九龍塘駅」で乗り換えます。
佐敦もしくは旺角 → 皇岗口岸(24時間いつでも乗車可能)
もし福田区の皇岗口岸へ移動するのであれば、直行バスを使っていきましょう。
佐敦(ジョーダン)もしくは旺角(モンコック)には、皇岗へ直行で移動できるバス乗り場があります。皇岗なので24時間毎日運行しています。価格は40HKDほど。
香港の出発が夜遅くなった時に、この手段はかなり重宝します。

香港市内 → 深セン湾方面
もし南山区にある深セン湾のイミグレに向かいたいのであれば「環島大陸通」と呼ばれる直行バスを利用しましょう。
色々なところから出発していますが、一番本数が多いのは尖沙咀にある海港城(ハーバーシティ)です。価格は55HKDほど。
環島大陸通の出発場所、出発時間はこちらで確認できます。
香港島(中環・湾仔・銅鑼湾など)から深センへ向かう方法
尖沙咀などの九竜側ではなく、香港から深センに向かい方もいらっしゃる方も多いかと思います。
たしかにMRTを乗り継いで東鐵線に乗り、罗湖や福田のイミグレへ目指して行くのも良いですが、それだとやはり時間が掛かってしまうのと乗り換えで結構疲れちゃいます。
もし福田区や南山区を目指すのであれば直行バスで行くのがお勧めです。香港島にはいくつか直行バスで移動できるバス停があります。
湾仔 → 皇岗口岸(24時間いつでも乗車可能)
香港島の真ん中、湾仔(ワンチャイ)から福田区の皇岗口岸へ直行でバスが出ています。
24時間運行なので、夜遅くに深センへ向かう場合でも問題ありません。
ただバス停がMRT湾仔駅から少し離れたところにありますので、ご注意ください(道がややこしいので、ビルとビルの2階でつながっている道を通ると向かいやすいです)
銅鑼湾、湾仔、上環 → 深セン湾口岸
さきほど九竜半島側から深セン湾へ直通へ向かうバス「環島大陸通」についてお伝えしましたが、香港島から同じ会社のバスが出ています。バスは銅鑼湾、湾仔、上環から出ています。
バス乗り場とバスチケットを買う場所が分かれており、若干分かりにくいところにあるので、Shenzhen Fanさんの記事を読んで場所を把握しておくことをおすすめします。

もし直通バスだと55HKD(約800円)ですが、もっと安く抑えたいのであれば、「696」と「B2P」というバスを乗り継いでいく方法もあるようです。こちらだと29.9HKD(約420円)で深セン湾口岸へ移動できます。

上環 → 蛇口(フェリー)
もし上環エリアにいるのであれば、フェリーに乗って南山区蛇口のフェリーターミナルへ向かう方法もあります。
片道150HKDで本数が2.5時間に1本ほどとあまりメリットはありませんが、蛇口フェリーターミナルから地下鉄駅やバス停などの公共交通へのアクセスはよいところと、イミグレが混雑しないところにメリットがあります。

香港から深センの移動には様々な方法がありますが、自分の目的地に適した方法でいけると時間のロスもなくなり比較的快適に移動ができます。ぜひ、ご参考ください!