先日、出張で広東省の恵州へ行くことがありました。
恵州とはなんぞや?というところですが、日本人の方ならお馴染みの深センや東莞の隣にある都市です。深セン市の北東側に位置しているのですが、ほぼ東莞に隣接した都市といってもよいでしょう。

深センと東莞と同様に製造業が盛んな地域であり、特に有名どころは電気通信産業。大きなメーカーとしては、中国TCLやサムスン電子が恵州に工場を持っています。ここは深セン市と比較して人件費が安いことが特徴です。比較的安価な人件費と広東省の電子製造業のエコシステムを求めて企業が進出している傾向があります。
日本の方でも、製造業に関わる方であれば恵州へ行く機会はあると思いますが、おそらくその多くは深セン同様に香港から向かう形となるでしょう。日本と香港間の直行便はダントツに多いですからね。
そこでオススメしたいのは、香港空港からバスで直接向かう方法です。この記事では、チケットの買い方から移動の方法などをご紹介していきます。
香港空港から「永東旅行社 恵州線」を利用する
香港空港からは、永東旅行社の「恵州線」と呼ばれるバスを利用します。
恵州市内の停車駅は中心部にある幾つかのホテルです。もしサプライヤーを訪問するのであれば、停車駅である指定のホテルに車で来てもらうのが良いでしょう。

永東旅行社のサイト内に乗っている情報がこちら。東莞と比べると本数は少ないですが、約1時間ぐらいの間隔で運行しています。価格は250香港ドル(約3,500円)です。人民元でも支払えるようですが、レートを考えると香港ドルのほうがオトクです。
実際に移動に掛かった時間はこちら。
香港国際空港→イミグレ(沙头角口岸):約1時間
イミグレ(沙头角口岸)→恵州各ホテル:約1時間20分
最新情報はこちらのサイトでご確認いただけます。
ちなみに英語では「Eternal bus(エターナルバス)」と呼ばれているようです。中国のサプライヤーとやりとりをする時はこの言葉が良いでしょう
香港空港にあるバス乗り場は、第二ターミナル1階にある
中国方面へ移動するバス乗り場は、香港空港の第二ターミナルの一階にあります。「往内地/澳門交通」と書かれた看板に沿って向かいましょう。




「内地/澳門交通及旅遊服務」と書かれたオレンジ色の看板が見えてきたら、そこが中国行きバス乗り場です。
バスチケットの購入はクレジットカード可能
早朝の便で着いた私は、7:30の恵州行きのバスに乗ることにしました。

永東旅行社のチケットカウンターで恵州行きのチケットを購入したのですが、クレジットカードでも購入することができました。

カウンターにいるおばさんはある程度の英語は通じます。普段はおそらく普通話(中国語)でコミュニケーションしているようで、中国語が少し分かるとやり取りが少し楽になると思います。
中国まではスカイリモで移動
こうした中国へ直接移動するバス路線は、だいたい大型のバスだったりするのですが、恵州線はどうも利用者が少ないようでイミグレまではスカイリモ(8人乗りのバン)でした。
大型連休の時なんかはもしかすると大型バスなのかもしれません。

ちなみに香港空港のバスターミナルには4つの会社が運行していますので、それぞれの会社のお客さんであることが分かるようにチケットの購入した時にシールが貼られます。


恵州行きのバスは「沙头角口岸」と呼ばれるイミグレを通過します。多くの人が使うような罗湖口岸や皇岗口岸とは異なります。

地図を見ると分かるようにこの周辺は、深セン側も香港側も都市部から離れていて何もありませんw

スカイリモ内で中国イミグレ側の健康申告書類を渡されたので記入します。この類の書類は初めて記入しましたが、最近中国健康にうるさいのかな?

そしてこちらは香港側の出国審査。スカイリモのため乗車した状態で出国審査を受ける形になります。

そしてこちらが中国側の入国審査手前の場所です。こちらで降ろされます。免税店があるところをくぐり抜けて、入国審査を進めます。

入国審査を抜けると「沙头角【入】」と書かれたスタンプを押されます。

深センで他のイミグレを抜けたことある方ならびっくりされるかと思いますが、沙头角のイミグレはめちゃくちゃ小さいです。人工レーンは1つしかないのはもちろん、自動レーンは3つぐらいしかありませんでした。
恵州行きのバスはイミグレの抜けたところで待つ
イミグレを抜けると駐車場兼バス降車場になっており、スタッフと思しきオバちゃんが「お前はどこへ行くんだ?」と聞いてくるので、「恵州じゃ〜」と伝えるとここで待っているように教えてくれます。時間を聞くと20分ぐらい待たされるようです。

おそらくですが、人工レーンが1つしかない上に結構前のほうが詰まっていて時間がそこそこ掛かってしまったので、もしかすると先にバスが行ってしまったのではないかな?と思います。

深セン・香港間のイミグレの中でもだいぶ僻地なので、ここで待てと言われてもぶっちゃけほぼ何もないです。

歩いて3分のところに中国銀行・交通銀行のATMがあるのでお金を下ろしたい人はそちらに。また5分ほど歩いてところに24時間営業のケンタッキーがあるので、ご飯を食べていない人はここで済ませておくとよさそうです。

そして来ないなー……と待つこと40分(!)、ようやく緑色の恵州行きのバスが到着しました。

中はこんな感じ。中国あるあるのやや硬めのシートでした。これで目的地の恵州のホテルまで向かいます。
まとめ:カブレはこう思った
以上、香港空港から恵州へ向かう時の方法でした。深センに向かう以上にやはり時間と労力は掛かるなあという印象です。
本当はサプライヤーに深センまで車で送りに来てほしいところではありますが、結構距離があるのと平日の朝は深セン市以外の車は深セン市内に入れないなどの制限があったりしますので、難しいかもしれません。その時はどうしてもバスで移動する形になるでしょう。
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