銭湯歴5年、都内の銭湯を150箇所ぐらい既に達成している銭湯カブレ佐藤(@kazu67_)です。
私はR25世代なので、サイバーエージェントが運営するメディア新R25、拝読しています。そのメディアが、若い人の間でサウナで流行っているということもあって、「サウナイカナイ?」という素敵な特集を組んでいました。[no_toc]
たしかにサウナ、流行ってますよね。
私の周りでも「サウナー」と名乗るは増えてきているし、銭湯神ことブロガーのヨッピーさんが銭湯サウナ系の記事をバズりにバズらせている影響もあるんだろうなあと思いますが、今までサウナや銭湯に行く人はいたけど、価値が注目され始めて、また市民権を得たといいますか。
でも、銭湯(スーパー銭湯ではない)にしか行ってなかった人間にとって、サウナって結構縁遠くて、銭湯のサウナは追加料金を払う必要があるし、別に熱い風呂と水風呂の交互浴だけで良くない?っていうのが自分の中でありました。
ですが、今回新R25の記事を読んで、はたしてどんなもんだろうかと、サウナに行こうという気になりまして。先日、新R25編集長がおすすめするサウナに行ってきたので感想を述べさせてください。
新R25編集長がおすすめするのは、笹塚にあるマルシンスパ
各方面のメディアの編集長がサウナについて語る座談会形式の記事を読んで、サウナに興味を持ちました。それがこの記事です

サウナ行ったことのある人にしかわからないような文章なのですが(笑)。
これを見て、お、俺の知っている「整う」じゃなさそうだぞ?と思いまして、サウナに興味を持ちました。
だって、「毎日童貞喪失」に「絶頂」ですよ。これを見て行かないというわけにはいきません笑
ちなみにこの記事は最初は理解できなくても、サウナで「ととのう」体験をしたあとに読み返すと、なるほどこういうことか!、と全員の発言している感想を理解できるようになるので、二度美味しいです。
記事の中で、新R25編集長の渡辺さんが紹介しているのが、笹塚のマルシンスパというところ。最初マルシンハンバーグかと思いました。渡辺さん曰く、「ととのう」ためのすべてがそろってますね、とのこと。これは行くしか無いでしょ。
レジャー感溢れるビル外装
マルシンスパは甲州街道と首都高に面した昭和感の漂うビルの中にあります。外観はすご〜く年季が入っているのですが、中はまあまあ綺麗。

一階がマルシンっていうパチンコでして、ああいわゆる景気が良かった80-90年代の 「レジャー」時代にできた施設なんだなあって感じました。歌舞伎町にあるバッティングセンターやサウナ施設と同じ「ニオイ」がありますね。
サウナの「ととのう」は別次元だった
サウナ専用のお店は一般的な銭湯とは異なり、まず館内着に着替えるスペースがあって、そこで荷物をロッカーに入れます。館内着に着替えたらサウナスペースへのあるエリアに行くんですね、そこに別で脱衣所があります。

生まれたての姿になり、いざサウナ室へ。この時のサウナの温度は105度くらいと結構熱め。やはり全体的に年季はあるものの、サウナ室はログハウスみたいな作りになってまして結構作り込まれているなーという感じです。
サウナに入り始めて5分ぐらいすると発汗してきて、8分ぐらいすると汗たらたらになり、もうガマンできねえ!って状態になってきました。
限界を感じ、12分計が8分間になった瞬間を見計らいバッとサウナを出て、掛け水をして汗を流し、水風呂にドブンと浸かる。
ハアァァアア
最初は熱くなっていた皮膚が冷やされるので、「冷たい冷たい冷たい冷たい…ッ!」と脳天に雷が落ちるぐらいの衝撃を感じます。この時に3秒くらい皮膚は拒絶反応を引き起こしているのです。この時の水風呂は16度くらい。個人的にはギリギリの冷たさかな。
しかーし、熱された身体と水風呂の冷たさが徐々に意気投合しあって、「熱いのか冷たいのか」わからない状態になっていきます。ここは温冷浴ができる銭湯で経験済みです。
水風呂ってドブンと浸かった時は波が立っていて、皮膚の感覚もその波に呼応するようにして冷たさを感じるのですが、だんだん波が穏やかになるにつれて、身体が「無」の状態になっていくんです。これが「ととのう」のファーストフェーズだと思う。
この時に私は、銭湯においてもですが、いつも首あたりを浴槽のフチに置いて支点にしておく。そうすると全身が浮くのですが、これがふわふわして気持ちがいい。
波が穏やかになって身体が浮き始めると、私の意識が先程までの「熱い!」「冷たい!」と反応していた皮膚に、ではなく、自分の中心である心臓に向けられはじめる。
ドッドッドッ
そう、強い鼓動を感じるようになるのだ。全身に血が巡っているのがわかる。そしてその鼓動の響きが脳にズンズンと伝わり、「ああ生きているのだ」という心地がする。これがセカンドフェーズ。たぶんここが「絶頂」なのですな。
ああ〜〜〜〜
これが「ととのった」か〜
なるほど……これはたしかに気持ちがいい!
中学生の時に1500mを走り切ったような感覚。。
これは銭湯ではなかなかできない体験。サウナの温度と水風呂の絶妙な温度が相まって生まれる空間。
言わせてください、これは「涅槃」です。
私はこの時、たしかに絶頂を感じていた。サウナすごいな…。
「ととのう」の限界チャレンジは危険
私はこの絶頂をずっと感じていたいと、長い間ずっと水風呂に浸かっていた。
そして3分ぐらい経った頃だろうか、人間の身体は賢いもので、だんだん身体が冷えていく感覚が「やって来る」
私の意識はずっと心臓に向いているはずなのに、どこか違うところから冷たさが間違いなく「来ている」
この時に私がすぐに皮膚に意識を戻せばよかったのに、ちょっとタイミングを逃してしまった。
すると、冷えた身体がちょっとの意識では動かないことに気づく。うっ…なんだ…これは!金縛りか?と思った。
浴槽の縁や手すりに這いつくばるようにして、起き上がり、無事に水風呂の浴槽から抜け出すことができた。
身体を動かすということは意識を身体に向けることだと悟る。意識が人間を動かしているのだと知る。
あまりに気持ちがよかったので、つい水風呂に長居してしまったが、ほどほどにしておいたほうがよい。
このサウナには海水浴場に置いてあるような、プラスチック製の白い寝そべられる椅子があるので、私はもたれ掛かるように横になっていた。ずっと強い鼓動のドクドクが引くのを感じていた。ああ、童貞喪失ってこういうことか。そんな前のこと覚えていないけど、異世界にトリップした感覚は間違いなくあった。
サウナ…最高だったぜ。鼓動が正常に戻ると、これを私はあと2回繰り返した。
脱衣所に食塩が置いてあるのですが、手においてペロッとなめると、ああ私はこれを欲していたんだなと思うぐらいに塩がうまい。
おまけにお肌つるつるになる。最高じゃないかサウナ!
深い睡眠が得られることは間違いなしだな、と

休憩室でリクライニングソファに身を預ける。
すると脳内のセロトニンがドバドバ出ているのだろうというホンワカした感覚があり、α波ってこれか〜〜〜〜と知る。
乱れに乱れきっていた身体のリズムが「ととのい」、このまま寝てもいいかな……と思えてくる。サウナは寝付きよくなるし、いい感じに腹が減るし、絶対に飯ウマいだろうし、もう最高。
休憩室は食事スペースに隣接しており、その食事スペースが喫煙可なので、ちょっとタバコ臭いのが玉にキズだったが、この感覚は何ものにも代え難い。
「サウナ=最高」という無駄を一切削ぎ落とした、至極シンプルな方程式が、このとき私の中で完成した。
マルシンデーなら1000円で「ととのえる」
この訪れた日は、幸いなことに10日でして、マルシンデーと呼ばれる割引デーでした。本来3時間の入浴だと2000円かかるのですが、1000円で「ととのい」を楽しむことができます。せんべろみたいなもんです(違う

カブレはこう思った
正直、サウナがこんなに良いものだとは思いませんでした。
もちろん銭湯にも、銭湯の良さがありますが、徹底的にととのうのであればサウナに行くのがいいと思います。個人的な経験にはなりますが、サウナ専門店はサウナルームと水風呂の温度管理が絶妙です。
特にマルシンスパは、サウナに特化しているのもあって、水風呂のサイズが大きかったり、ロウリュという熱波時間をもうけていたりとサウナーに合わせたサービスを提供しています。これがサウナーに支持される理由でしょう。
サウナに興味を持たれたなら、ぜひ笹塚のマルシンスパへ。
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