香港で中医学を学んだ店主が切り盛りする武蔵境の「ハイナン焼きショーロンポー」

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私、カブレ佐藤(@kazu67_)の実家は三鷹なのですが、そのお隣の武蔵境に「ハイナン焼きショーロンポー」という強烈なインパクトを放つ薬膳系の飲食店があります。

武蔵境北口のすきっぷ通りという商店街を経て、交差点の向かいにあるこの少し古びたお店。なかなか味があります。地元でも入るのをためらう人がいるようですが、その気持ちはわからんでもない笑

看板にも書かれてある通り「薬膳スープ」を売りにしたお店ですが、このスープが本当にすごい。この外観だけど一度スープを口にしたらこの店のポテンシャルを実感すること間違いなしでしょう。

簡単にご紹介するので、気になったらぜひ行ってみてください。

一口飲んだら汗が止まらなくなる薬膳スープ

ここの名物はなんといっても薬膳スープ。スープの上にたくさん浮いている松の実・クコの実がうれしい。

薬膳というと少し苦味や渋みのあるものと思いがちですが、ここはそんなことはなく非常にあっさりしていて飲みやすい。すごくやさしい味。17種類の生薬を8時間煮込んで作るのだそうです。

最初はあら意外とおいしいという感想のみですが、だんだん時間が経つにつれ脾胃があったかくなってきて信じられないぐらいに汗をかいてしまう。お腹から足先手先にかけてほわぁぁ〜んとあったかくなります。

麻辣系のものを食べた時の汗とは違って、カラダの芯から生まれ変わるようなやさしい発汗の感覚。いつ来ても思うけど、こりゃすごいのよ。

これを求めに遠方から来られる人も多いとのことで、まあ僕もその一人なのですが、マジでわかる。。単品だと1杯500円です。持ち帰りも可能。

ここは薬膳カレーもうまいんだ、これが

薬膳スープだけでなく、薬膳カレーというのもあります。これも奥深い味わいで本当にうまいんだな。

辛口・甘口・ビーガンの3種類があるのですが、今回は初めてビーガンを選択。

ビーガンカレーは、乳製品やブイヨンなどを一切使っておらず野菜のみで仕上げた植物性カレー。これがあっさりしていて本当に美味しい。あっさりしているのだけど野菜の甘みやスパイスの深みはしっかりありカレーとしてちゃんと成り立っている。

揚げ野菜も美味しいし、なによりこちらのソイミートよ。

カリッ!ジュワッ!っと鶏もも肉のからあげのようなしっかりとした食感はもちろん、ソイミートの旨味が最大限に引き出されていて、これが本当にうまい。。ソイミートってこんな美味しいものだったっけ????

近所の子どもたちはこれだけを求めに買いにくるとのこと。いや本当にわかる。僕が大学生の時にこの店できたけど、もっと幼いことからあれば食べに来ていたよ。。

忘れちゃいけないハイナン焼きショーロンポー

薬膳スープとカレーに舌鼓を打っていると店名のハイナン焼きショーロンポーのことを忘れそうになっていました。

こちらがハイナン焼きショーロンポー。モンゴルの移動式住居みたいな不思議な形をしております。それぞれノーマル・カレー・麻辣の三種類。

上海の焼き小龍包とは異なり、外側ちょいカリなかふわふっわな今までに味わったことのない食感。これもうまいのよーーー。でも、こんなものが中国や台湾にあったっけ?

「いや、この店オリジナルですよ」

えーーーーズコーーーーー

ハイナンも海南島とは無関係で、上海よりも南側の香港の薬膳の要素も取り入れたという意味でのハイナンらしい。いやよくわからんのだけど美味しいからOK笑

冷めても美味しい小籠包を作りたいということで、オリジナルの焼き型を何度も作り直して、この「ハイナン焼きショーロンポー」にたどり着いたんだそう。

もう何十回も行ってるけど一体何なんだこのお店は。

この店を始めたキッカケは店主が香港で飲んだ薬膳スープ

店を切り盛りする店主の早川さんは非常に物腰が柔らかな素敵なオジサン。

お店を始められたきっかけを尋ねてみると、香港で飲んだ薬膳スープなんだそうです。

早川さんは英国の大学を卒業されて、欧州の会社に勤務する傍ら香港へよく出張へ行っていたらしく、たくさん飲み食いした翌日に薬膳スープを飲んだらあれよあれよと二日酔いが治ったのが強烈な原体験にあるらしいです。

二日酔いがあれよあれよと消える感覚、わかる。カブレは歓楽街のランカイフォンで遊び倒した翌日に飲んだクッソ苦い涼茶で経験済み。。

この薬膳スープを再現したいという思いは在職中からあったものの、会社を定年退職されてから香港の大学へ中医学を学びに行き、帰国後に試行錯誤の末開店にこぎつけたんだそうです。残念ながらいまその香港の薬膳スープの店はないらしい。尖沙咀にあったと言っていた気がする。

しょっちゅう香港に行っていたのが80年代〜90年代らしく香港黄金期だなーといろいろと当時の話を聞いていて思いました。僕も戻れるなら行ってみたい。

講談社フライデーにも記事になっていたので、興味があったらこちらも読んでみてください。店主の雰囲気が伝わればと。

ラーメン、餃子に続くか!?武蔵境「ハイナン焼きショーロンポー」 | FRIDAYデジタル
「焼き小籠包」って少し前にブームになりましたよね。肉汁がじゅわ〜っと出てくるアレです。しかしその焼き小籠包を、日本で10年も前から提供しているお店があります。

最後に

僕はいま三鷹の実家には住んでいませんが、実家を離れて一人暮らしをしている今でもここは数ヶ月に1回の頻度でついつい通ってしまう不思議なお店です。

特にいまみたいに気候がコロコロ変わって虚弱になりがちな今こそ行きたい。これが東京の各地にあればなあと常々思います。

地元の店だから見てなかったけど食べログの評価も高かった。気になったらぜひ行ってみてほしいです。

ハイナン焼きショーロンポー (武蔵境/飲茶・点心)
★★★☆☆3.43 ■予算(夜):~¥999

ぜひ行かれたらスープ+カレー+ショーロンポーの3点セットで!

話は脱線して:武蔵境ってわりといいよね、という話

三鷹に実家のある僕が言うのもあれですが、武蔵境って結構いいんですよね、と。

都内ナンバーワンの財政力を誇る武蔵野市にあるだけあり、ここ数年で駅前はだいぶ変わったし、魅力的な飲食店も増えてきました。

駅前にあるこちらの不思議な建物、なんと図書館です。

小さな駅だけど気づいたら成城石井やクイーンズ伊勢丹ができててびっくりした。もともとかなり大きなイトーヨーカドーが駅前にあります。僕が三鷹に越してきた16年前と比べたら信じられないぐらい違う。元カノと歳月を経て再会したら別人になっていたぐらいに違う。

そこは三鷹と吉祥寺とはやはり違うところでしょうか(三鷹や吉祥寺も細かくみたらちょこちょこ変わっているけど都市としての輪郭はあんま変わっていない印象なので)。

ファミリーで住むなら武蔵境は相当満足度が高いと思います。三鷹もまあ悪くはないですが、子育て支援の手厚さは武蔵野市のほうが格段に上。と、他の人からもよく聞きます。

正直なところ僕は中高生ぐらいの時に三鷹駅の北口側に住みたいと思った時期もありました(三鷹駅は市境になってて駅の南北で行政が違うんですね。僕の実家は南側。)

あとJR中央線の特快は中野の次は三鷹に止まりますが、正直三鷹は抜かして吉祥寺と武蔵境に止まればいいのではと僕は思っているw

武蔵境ぶっちゃけ何もないのでは?という反論もありそうですが、まあガッツリ買い物やグルメ行くなら吉祥寺へ行けばいいし、自然なら小金井公園や井の頭公園へ行けばいいのです。観光で何度も来るような街ではないのでそういう意味で一般的な印象は薄いと思いますが、住み始めたらなかなか都心に戻れなくなるぐらいの魅力はあるんじゃないかなーと思います。

吉祥寺も駅前を抜ければ落ち着いた町並みでそれはそれで三鷹市民としては好きなのですが、武蔵境の落ち着いた雰囲気はやはり捨てがたい。ちなみにデザイナーズ家電のバルミューダの本社は武蔵境にあります。

なんかこう肩肘張らずにのびのびと過ごせる余裕がこの街にはありますね。

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