どうもチャイナカブレ佐藤(@kazu67_)です。みなさんは中国発のシェアリングサイクルを使ったことがあるでしょうか。いわゆる乗り捨てサイクルですね。
この2年ぐらいの間に一気に市場は急拡大し、中国の各地に各社色とりどりのバイクが並ぶようになりました。熾烈な競争によって最終的にはテンセント陣営のmobike(摩拜单车)とアリババ陣営のofo(小黄车)の二強対決となり今後の行方が注目されてました。
しかし今年になってから路上放置や盗難、事故などの問題が取り沙汰されるようになって、業界の雲行きが怪しくなりつつある中、ofoの経営が厳しい状況にあるというニュースがチャイナクラスタの間で話題になりましたね。

実際に私が今年の9月に深センと広州へ遊びに行った時もボロボロのofoばかりで、全然メンテナンスがされていない様子でした。また日本市場に参入したと思いきや、半年でトンズラする形で突然撤退する有様。非常にチャイナらしいトランジションであります。
実は私もofoのアカウントを持っており、雲行きが怪しいと思い9月の下旬からクソみたいなサポートにデポジット返金の問い合わせをしていました。無理だと思っていたのですが、昨日全額ではありませんでしたが返金を確認することができました。
私がどのような対応をして、返金を勝ち取ったのか皆様にも共有できればと思いまして、メモ程度にまとめておきたいと思います。
アプリに書かれたサポートに連絡した(9月下旬)
まず前提として話しておくと、私の使っていたofoのアプリはGoogle Playや日本のAppStoreでダウンロードできるアプリでした。中国のアプリストアでダウンロードできる中国版アプリでもなく、またWeChatのミニアプリではないことをご承知おきください。

これがofoのデポジットの管理画面です。現在の残高を確認することができたり、チャージするためのクレジットカードを登録したりすることができます。9月の下旬にデポジット返金したいと思った時に、このページを見たのですが「返金」に関係ありそうな機能が全くなかったのでサポートに連絡することにしました。

メニューから「設定」をタップすると、問い合わせという項目があるのでその先に進むとお問い合わせ用のメールアドレスがあったので問い合わせることにしました。

これを送ると、「メール受け取ってますよ」という感じの自動返信メールが届きます。まあ直ぐにはこないと思ったので、一旦は寝かせることにしました。
日本市場撤退報道!慌ててリマインドメールと電話をする(10月下旬)
10月は仕事に追われていたので、問い合わせていたことをすっかり忘れていたのですが、10/24の日本撤退報道を見て、全俺に激震が走る。
完全に忘れてた…。
慌てて1ヶ月前に送ったメールにリマインドする形で、メールをしました。

ついでに電話もしました。サポート窓口用の電話番号はあるものの、電話をしてみると録音音声が流れ、こちらの用件はなんと「録音」され、それに対し後日返答が返ってくる仕組みだった。マジなんなのこれ。
私が電話で伝えた内容は、「9/28に問い合わせ用メールアドレスに問い合わせした佐藤です。返金の方法が示されておらず問い合わせています。1ヶ月経ちますが、まだ返事をいただけていないです。再度メールを送ったのでご確認ください」こんな感じだったと思います。
性悪説を信じてやまなかった僕に奇跡の返事…!(11/4)
返事は絶対に来ないだろう、どうせトンズラするのだろうと思っていたのですが、リマインドメールを送ってから1週間後に返事が来ていました。中国は性悪説で物事が進むと信じてやまなかったのですが、これには驚きました。GJ。

なるほどユーザーを特定するのに、携帯番号が必要のようです。土曜日の深夜の12時にメールを返しているあたり、相当な件数の返金案件が来ているのではないかなと推察します。
返信が来たことに甘んじ、5日後にメールを返す(11/9)
返信が来たことがすごく嬉しく安心してしまい、メールの返事をするのを後にしてしまいました。結局返したのは5日後の11月9日です。

アカウントを特定するのに電話番号を教えてくれと要求されていたのですが、どの番号で登録したのか分からず、下手にログアウトしたらログインできなくなるのではないか?と思い、思い当たる番号を並べました。
しかし、この後返信が来ることはありませんでした。
完全に勝機を逃したなあと思いました。
最後の最後のリマインド
中国クラスタのけろっとさんが、ofoに関する悪いニュースを共有されていたのを見て、ああいよいよヤバイなと思いダメ元で最後の最後にリマインドを仕掛けることにしました(11/15)

もうofoの日の目を見ることはないのだろうか。まあ僕はもともとmobike派なんですけどねw
【悲報】アカウント消去される
こちらも中国クラスタ、中国住みさんのツイートで知ったのですが、なんとアカウントが消去されデポジットが0円になっているようなのです。
私もすぐにアプリを起動してログインをしようとしたら、どうも変な挙動で……画面を進めてみると私も0円になっていたのです。まさにトンズラ。まるで取引先企業に逃げられた気分です。これがチャイナだよなあと思いました。
もうゲームオーバーだ。
この3000円はいい勉強代になったと思い、諦めることにしました。
【朗報】クレカの明細をみると、なぜか返金されている
クレジットカード情報を家計簿アプリに紐づけているので、たまに明細を確認しているのですが、なんか変な取引があるなあと思ってよくみると「OFO HK LIMITED」という会社から返金されているではありませんか。

デポジットは3,340円あったので、本当は全額返されるべきなのですが、3,013円という謎の金額でした。まあ返ってきただけ良しとしましょう!
11月21日あたりから多くの人が、「アカウントが消され0円になっている!」という報告がなされていますが、もしかすると返金処理の途中での挙動なのかもしれません。気付いたら私のように返金処理されている可能性があります。既にサポートに連絡しているのであれば、待ってみても良いと思います。
【まとめ】もし返金を希望するならサポートに連絡を
デポジットが返ってくる可能性は限りなく低そうですが、メールしないことには話が進みません。返金を希望するには、まずは以下の3点を必ず伝えるようにしてメール(contact-jp@ofobike.com)を送りましょう。ダメ元でも早ければ早いほどよいと思います。
- 名前
- アカウントが登録されている電話番号
- デポジット残高(もしかしたら全てのユーザーが0円になってしまっている可能性がありますが、もしそうであればその旨伝えたほうがいいでしょう)
カブレはこう思った
中国と少しでもビジネスしたことのある私の経験でいうと、やはり中国は約束は守らない、言うことを聞かない、勝手に物事を進める、そういう性悪説な認識でいないといけないなあと思いました。
これは中国の人全員が約束を守らないというわけではありません。そういう商習慣なのです。そうなのだから気をゆるまずに逐一コンタクトを取りいかなくては話がちゃんと進まないという意味です。今回の一件もそうです。なるべく早い段階で執拗にコンタクトを取りにいくことでもっと早く返金が進んでいたかもなあと思いました。
ほんと中国は「タマシイとタマシイのぶつけ合いだな」と。この一件は非常に中国らしくて、チャイナカブレとしてはいい経験をさせてもらったなとポジティブにとらえています笑
皆様のデポジットもなるべく早く返金されることを願っております。
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