こんにちWhat’s up、カブレ佐藤(@kazu67_)です。
突然ですが、今年2021年、僕の成し遂げたい目標の一つにウクライナの永住権の取得があります。永住権、つまり永住ビザです。
なぜウクライナなのか?は後述しますが、大抵の国ではビザの申請に「警察証明」が求められます。これは
・悪いことしてませんよ
・起訴されてませんよ
ということを証明するもの(もちろん起訴されていたらその旨が記載されます)。渡航証明や犯罪経歴証明書とも呼ばれてます。
ウクライナの永住ビザの申請でもこの警察証明が必要になるので、先日外務省と警視庁とやりとりしてようやくゲットしてきました!!これが面倒でちょっと長かった。。
それがこちら
せっかくゲットしたのと、なかなか体験できない貴重な経験でもあったので、警察証明の取得までの道のりをご紹介していきます。必要な方の参考になればと。
取得までにかかった期間は約1ヶ月
ウクライナの永住権取得を目的とする場合、まず外務省に電話するところから始まるのですが電話したのが3月17日、警視庁で受け取ったのは4月22日なので、約1ヶ月程度の時間が必要になります。
もっと頑張れば取得までに1ヶ月切ることも可能です。
外務省とのやりとりが何度か発生するのと警視庁に指紋採取と受取で二度出庁しなければならないので、コツコツメール対応できなかったり、なかなかスケジュールが合わず警視庁へ行けないとズルズルと伸びてしまうので要注意。
取得までの手順(ウクライナ永住権の場合)
手順としては以下の通りになります。カッコは僕が実施した日です。
- 外務省の領事サービス室に電話する。説明を受ける(3月17日)
- 外務省の担当者から申請書類に関するメールをもらう(3月17日)
- 外務省に資料の提出をする(3月22日)→外務省から警視庁への依頼が行われる
- 突然警察から電話がかかってくる(4月9日)
- 指紋採取に警察まで足を運ぶ(4月12日)
- 警察証明を受け取りにまた警察まで足を運ぶ(4月22日)
色々とやることが多いですが、ちゃんとコツコツ取り組めば確実に受け取れるので頑張りましょう!
それぞれの項目を細かく説明していきます。
1. 外務省の領事サービス室に電話する。説明を受ける。
労働ビザなど通常の場合であれば各警察(僕が住んでいるのは東京なのでこの場合警視庁)に直接電話してお願いすれば手続きは進められるようなのですが、ウクライナの永住権の場合は珍しいケースなので「特別発給」というケースとなり、外務省にまずは自分から事情を説明して外務省から警察に依頼をしてもらうという手順を踏むことになります。
おそらく特別発給でなければ、警視庁に事前に電話して確認をした上で、すぐに5のステップへ行けると思います。警察証明が必要であれば、まずは各都道府県警察の渡航証明係に電話して問い合わせましょう。
2. 外務省の担当者から申請書類に関するメールをもらう
1で外務省に電話したときに伝えた自分のメールアドレス宛に後日メールが届き、以下の書類を提出するようにいわれます。
1 確認文書:当事者様がウクライナの公的機関(当局)から警察証明書の提出を求められている事実が分かる文書
2 根拠法令:ウクライナの関連の法令の写し(法令名が記載されている箇所と、永住権申請に際して警察証明書の提出が必要である旨記載がされている箇所のみ)
3 取次依頼書(当省宛の依頼書です。添付ファイルの取次案内2ページ目及び3ページ目に必要事項をご記入下さい)
基本的に警察証明は発給の理由や根拠がないと進めてもらえません。なぜなら警察は申請者本人ではなく、提出先国の公的機関に対してのみ発給するとの立場を取っているからです。
ウクライナ永住権に関する根拠書類はここにアップロードしたので、もし使う人がいたら参考にしてみてください。
3. 外務省に資料の提出をする
2で用意した資料をメールで提出します。
必要に応じて何度か質問等やりとりが発生します。双方のやりとりでクリアになれば以下のような返事をもらいます。
警察庁に取り次ぎます。
警察庁での審査終了後、佐藤様に警察庁または県警本部から直接電話連絡が入りますので、その内容にしたがって申請に臨まれてください。
追加書類の要求については、外務省宛に連絡がありますので、その際には速やかにご連絡させていただきます。
4. 突然警察から電話がかかってくる
外務省に提出が完了してから、約2~3週間後に警視庁から電話が掛かってきました。
お役所感のある声のトーンでいきなり「こちら警視庁の者ですが、佐藤さんのお電話ですか?」と言われると少しビビる笑
申請ができる状態になったので警視庁に来庁するように言われます。
警視庁の場合はこのページにある通り、平日しか窓口は開いてないので仕事の合間をぬって行く必要があります。
5. 指紋採取に警察まで足を運ぶ
そして桜田門にある警視庁へ
皇居ランで前を通ったことはあるけど、実際に来庁するのは初めて。入ろうとすると立番している警察官がキリっとした目つきで「何の御用ですか?」と言われるので超ビビる。
警視庁の内部はすごく暗くて、担当者が受付までわざわざ来られてでピッチリ付き添いで渡航証明係の部屋まで行く形になってました。まるで見張られているという感じです。他の部署に立ち入らせないようになってるんですね。
仕事で中央合同庁舎には入ったことはあってお役所感あふれる感じは理解してましたが、警視庁はそのレベルを超えた薄暗く謎に満ちた雰囲気が満載でした……。

写真はイメージ
そして指紋採取。
入国審査のパスポートを読み込むような機械に特殊な薬品をつけた指をグリグリ当てて、10本の指すべてガッツリ指紋採取されました。
作業時間は5分程度。すごい強面の担当者で怖かった。。。
終わったらこんな引換券をもらえます。最短でいつ受け取れるのか分かるのはありがたい。
6. 警察証明を受け取りにまた警察まで足を運ぶ
受取可能になったら、また警視庁へ来訪します。
今度は引換券を持っているので、入り口で立番をしている警察官には引換券を見せるだけでスムーズに入れました。
前回とは異なり中に入ってなにか作業することはなく、警察証明を手に持った担当者が入り口まで来てくれてその場で本人確認をして終了。あっという間でした。
警察証明は中が見れないようになっている!
この警察証明、厳封されており本人は中身を確認できないようになっています。はたして自分は本当に無犯罪者なのか気になりますね。。?
開封してみることもできますが「開封無効」となっているので、開封したら公式には使うことができません。
ただしウクライナの永住権申請には、この警察証明書のウクライナ語への翻訳およびアポスティーユ(外務省による認証手続き)が必要なため、どのみち中身は開封する必要がでてきます。そのときに自分で確認することができるでしょう。
最後に:なぜウクライナ永住権?なのか
実際にウクライナの永住ビザを取得してから詳細はまとめたいと思うのですが、なぜウクライナの永住権なのかということについて。
昨年柴田裕史さんの記事により一躍注目を浴びた、ITスペシャリストのためのウクライナの移住情報がきっかけとなっています。

僕自身IT系の仕事を5年以上続けているのと、永住権にしては取得へのコストが圧倒的に安い・条件がゆるいので準備を進めているという感じです。
記事にある通り、ウクライナはEUへの加盟を目指しているので、もし実現したらEU市民権が手に入るというところが一番大きいですね。
もし興味あれば柴田さんに連絡されてみてください。
コメント