香港空港と深センを移動する行く方法には、色んな種類がありますが、直接フェリーで移動する方法を検討されている方もいらっしゃると思います。
香港空港→深センへの情報は他のブログなどで紹介されていますが、逆の深セン→香港空港の移動情報はあまりなさそうなので記事を書いてみることにします。
この記事では、私が先日深セン蛇口から香港空港へフェリーで移動した方法をご紹介したいと思います。2019年7月の情報です。
この記事を読むことで、フェリーターミナルの場所やチケット購入から乗船の手順がわかり、アクシデントなくフェリーで香港空港へ行けるようになると思います!
蛇口フェリーターミナルの場所
まず深セン南山区のフェリー乗り場である「蛇口邮轮中心」は、地下鉄2号線の蛇口港駅から徒歩15分ぐらいの場所にあります。ちょっと遠いのでDiDiやタクシーを使って移動するのがお勧め。
以前は地下鉄駅の近くにあったのですが、2017年に施設が新しくなり場所が移動しアクセスが悪くなりました。地下鉄駅とフェリーターミナルを1〜2元くらいで移動するバスが出ているので、もし地下鉄駅からの移動であればバスがいいでしょう


チケットの予約方法
今回私はWeChatのミニプログラムで予約しました。
「招商蛇口邮轮母港」というアカウントと友達になっておくと、WeChat内でフェリーのチケットを予約することができます。

支払いもWeChatPayで行えるので便利です。そしてそのままアプリ内で発券用のQRコードが表示されます。

価格は二等席で270人民元(約4,000円)、一等席で300人民元(約4,600円)でした。少々高いですが香港空港に着くと出国税の還付が受けられるので、実質2,500〜3,000円ぐらいです。
スマホではなくPCで購入する方法は他の方の記事で紹介されているので、こちらをご覧ください。

チケットの発券、乗船の手順
①まずはチケットを発券
フェリーターミナルに着いたらまずは2階へ上がりましょう。

エスカレーターで上にあがると目の前に各航空会社毎にチェックインカウンターがあるので、ここに並びそうになりますが、まずはチケット発券ができる場所へ移動します。

既にチケットの予約をしている方はチケットの発券機へ。休日だったので結構な数の人が並んでいました…。余裕を持って行ったほうがいいですね。

チケットの発券機の裏側には、人工のカウンターがあります。ここで直接チケット購入することも可能。窓口の人は英語が通じます。
私はギリギリにフェリーターミナルに着いてしまい、事前に予約していたフェリーに搭乗することができなかったので、こちらのカウンターにお世話になりました。

こんな感じでチケットを受け取りました。

チケット発券したら、続いて航空会社のチェックイン処理を行います。
②続いて飛行機へチェックイン
香港空港へのフェリーは深セン側で「出国」をし、そのまま香港空港の中に入るという仕組みなので、深セン側で事前にチェックインをして出国の手続きをする必要があります。

各航空会社毎にカウンターが分かれているので、自分が乗る航空会社のカウンターに並びます。
結構荷物を預ける中国の方が多いため手続きにとても時間が掛かりますが、辛抱辛抱。日本の航空会社が書かれたカウンターに並んだのですが、日本語を喋れるスタッフの方がいました。
航空会社によりますが、預け入れる荷物があればここで預けることができます。空港に着いてから再度預け入れる手続きをしてくれと言われるケースもあります。私の場合は後者でした。

後述しますが、こんな感じで航空券とは別に香港空港側で出国税の還付を得るためのクーポンが渡されます。
③荷物検査と出国審査、そして搭乗へ
続いて荷物検査です。ここでも長蛇の列ができているので、時間に余裕を持っていったほうがいいですね。。


ここで注意したいのが慌てて「香港・マカオ」のフェリー乗り場へ向かわないこと。「行き先が香港空港だから香港だろ」と行きたいところですが……

「香港机场」と書かれた、香港空港行き専用のフェリー乗り場があるのでそちらへ向かいます。

そしてようやくフェリーに……。長かった。。


私は一等席に乗ることになりましたが、船内では水やコーヒー、コーラが提供されます。香港空港へ着くまではLTEの電波を拾ってくれるので、通信も可能。

途中、香港のコンテナターミナルなどが見えました。

深センの蛇口ターミナルから香港空港まではあっという間で30分ほど。ですが、フェリーターミナルがやや遠いこととチェックインするまでにかなり時間がかかることを考えると、あまり優秀な選択肢とは言えない気がしました。
香港空港側の手続き
香港に着いたら、荷物を預け入れる人は改めてチェックインカウンターへ預けます。既に深セン側で荷物を預けている人はスルーしてセキュリティチェックへ進みます。

セキュリティチェックへ向かう途中に、このようにチェックインカウンターが並んでいるので、荷物を預ける必要のある方はここで荷物を預けます。自分の航空会社のカウンターの場所がわからない場合は、英語が通じるスタッフがいるので聞きましょう。

セキュリティチェックを抜けると「Departure Tax Refund Desk」と書かれたカウンターがあるので、ここで深セン側で受け取ったバウチャーを渡して120HKD(約1,600円)の還付を受けます。

フェリーの料金は300RMB(約4,600円)なので、この出国税の還付分を引くと実質3,000円で移動できたことになります。
フェリーターミナル内は見どころあり
深セン側の出国手続きがかなり時間がかかる上に、人が多くていろいろ疲弊するので、早めに来ることをおすすめしますが、もし早く来すぎて時間があるのであればフェリーターミナルのお店をまわるのもお勧めです。

三階はこんな感じでギフトショップがありました。いま話題の翻訳機器など実用的なものも多いので、ちょっと見て回ると面白そうです。

こちらは先日アメリカで上場を果たしたLuckin Coffee。スマホで注文してスマホで受け取る仕組みの完全キャッシュレスのコーヒーショップですが、興味があれば試してみるものいいかも(中国の電話番号の登録が必要です)

吉野家もありました。中国の吉野家は牛丼以外にも色んな商品が販売されているので、もしお腹空いていたらここで腹ごしらえしておくといいかも。
まとめ:フェリー移動で注意するべきこと
以上が、深センから香港空港へ移動した時の情報でした。
普通にフェリーに乗るのと異なり、深セン側で飛行機のチェックインをすることになるので、出港の時間よりも前もって到着する必要があります。公式では1時間前の到着を推奨していますが、混雑していることも考慮すると、遅くても1時間半前には到着しておくといいのではないかと思いました。
ただフェリーに乗ってしまえば渋滞はないので、便利っちゃ便利。本数もすくないので、フェリーは時間に余裕がある時に使うのがお勧めかなと思います。
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