香港の上水からバスで文錦渡のイミグレを超えて深センに向かう

深セン
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こんにちは、カブレ佐藤(@kazu67_)です。仕事でよく深センへ行くことが多いです。

深センと香港の移動には欠かせないものといえばイミグレーション(入国審査の場所)ですが、香港と深センをつなぐイミグレはいくつかあり、 手軽に行ける罗湖や福田と呼ばれるイミグレが有名なところ。

ただ、これらのイミグレは利用者が多いため時間がかかる場合があり、ちょっと面倒だなと思い、先日「文锦渡口岸」と呼ばれるマイナーなイミグレを使って深センに行きました。噂のとおり他のイミグレよりも人が全然おらず、スムースに国境を超えることができました。

この記事では、

  • 文锦渡口岸の基本情報
  • 文锦渡口岸を使うメリット
  • 香港の上水から文锦渡口岸を通って深センへ超える手順・料金
  • 深セン→香港で文锦渡口岸を使う場合

についてご紹介していきます。

ちょっとクセのあるイミグレですが、この記事を読むことで何不自由なく移動できるようになるでしょう!ぜひご参考ください。

文锦渡口岸の基本情報

文锦渡口岸は、一番メジャーなイミグレ罗湖口岸のわりとすぐ隣にあり、深センの罗湖区に位置しています。ウェンジンドゥと読みます。

深センの罗湖区と福田区をつなぐイミグレは4箇所あります。そのなかでも文锦渡口岸は一番右側。

地図で見るとわかりやすいのですが、罗湖のイミグレから直線距離でおよそ1000mぐらい離れた場所にあります。

罗湖口岸はMTRの東鐵銭に乗って終点の羅湖駅まで行って、そこから深センへ向かいますが、それに対して文锦渡口岸「上水」と呼ばれる羅湖の一歩手前の駅でバスに乗って向かいます

イミグレまで道が通っていますが、徒歩ではいけないのでご注意を。

文锦渡口岸の運営時間

文錦渡口岸の運営時間は、7:00〜22:00です。

罗湖口岸は6:30〜24:00とこちらのほうが営業時間は長いですね。MTRの運行時間もこのイミグレに合わせています。

上水のバス停の場所・運行時間

文锦渡口岸へ行く人のほとんどは、上水という駅からバスに乗っていくことになります(いちおう他の香港の地域からのバスがあるようですが本数が少ないのでおすすめしません)

そのバス停は、上水駅すぐそばの上水廣場(LANDMARK NORTH)という商業施設の1階にあります。

詳しい場所は、以下の実際に行ってきたレポートをご紹介しているのでそちらをご覧ください。

バスの運行時間は、7:10〜21:00の間で10〜20分間隔で運行しているようです。

文锦渡口岸で深センへ行くメリット

圧倒的に人が少ない

まずはメジャーなイミグレと比べると、比較的交通の便が悪いこともあってか非常に閑散としています。つまりイミグレを抜けるのがあっという間ということです。

罗湖や福田に行くのと比べて、価格が安い

メジャーなイミグレに向かうよりも、文锦渡口岸を使うほうが移動にかかる金銭コストは抑えることができます

羅湖駅や落馬洲駅へ行くよりも、バスで文錦渡へ行くほうが7ドル安い

香港空港から深センへ向かう時、 まずはA43などのバスに乗って、上水という駅に向かう人が多いと思います。

そこからMTRに乗ってでそれぞれのイミグレへ…という感じかと思いますが、この時にMTRで羅湖駅へ向かわずにバスで文錦渡口岸へ向かうことで7ドルの出費を抑えて深センへいけます

7香港ドルというと…日本円にして100円ぐらいなのですが、まあ雀の涙は血の涙ってもんです。水1本ぐらいは買えますからね。

地下鉄の始発駅に乗れる

これは最近はどのイミグレも深センの地下鉄駅直結になりつつあるので、メリットというか、ただの特徴にはなるのですが、文锦渡口岸を使って地下鉄に乗る時に始発駅から乗れるというポイントがあります。

文锦駅は地下鉄9号線の始発駅です

文锦渡口岸を抜けた先には「文锦」という深セン地下鉄9号線の始発駅があります。この9号線はDJIの旗艦店がある欢乐海岸という商業施設まで乗り換え無しでいけるので、意外と便利かもしれません。

なにより始発だと確実に座れるので、それが有り難いですよね。

香港の上水から文锦渡口岸を通って深センへ行く

ここからは香港の上水という駅からバスで文锦渡口岸まで行って、深センへ行く方法をご紹介します。

MTR上水駅の近くにある上水廣場のバス乗り場へ移動

A43のバスやMTRに乗って上水に着いたら、まずはMTRのコンコースを通って上水廣場という商業施設にあるバス乗り場へ移動しましょう。

駅につながっている歩道橋を渡って向かいます
「上水廣場」と書かれた施設が見えてきました
上水廣場の外側をぐるりと回ったところに、下へ降りる階段があるので降りていきます

てっきり上水廣場の中にバス乗り場へ行ける階段もしくはエスカレーターがあるのかと思っていたのですが、バス乗り場への階段は建物の外側にあります。「龍琛道」と書かれた看板が目印です。

階段を降りると、こんな感じの風景が見えてきます。この奥に見えるのが文锦渡口岸へ移動するバスです。

現金20ドルを支払いバスに乗り込む

さらに奥に進むとこんな感じでバス停が並んでいます。ここには沙头角口岸という別のイミグレへ向かうバスも出ているのですが、今回はそれではないので注意。

「文」と大きく書かれたバス停が目印です

受付をしているおばちゃんが「ウェンジンドゥ?ウェンジンドゥ?」と聞いてくるので、20香港ドルを支払って乗り込みます。ちなみに支払い方法は現金のみでした。

大きな荷物がある方は下に預け入れることもできます
乗り込むとこんな感じです。全然人がいませんでした。

こちらが20ドル紙幣と引き換えにもらえるチケット的なもの。もらってから一度も見せることはなかったのですが、経費精算する時などはこれがレシートになりますね。

窓の外はこんな感じでした。赤いジャケットを来たオバちゃんが受付をしています。

文锦渡口岸までは約10分ほど

バスの中でしばらく待っているとドアが閉まり、バスはイミグレに向けて移動し始めました。

ごらんの通り、道中の景色はこんな感じ。何もありませーーーん!

皇岗口岸が開通する前は、深センから香港へ野菜を届ける輸出拠点だったみたいです。道中で大型トラックやコンテナをよく見かけました。

あっという間に香港側のイミグレに到着しました。降ろされるとすぐにイミグレの施設の中に入ることができます。この時に荷物を預けた人は一度バスから取り出して、イミグレへ持っていきます。

香港のイミグレを抜けたら再度バスで中国へ

香港のイミグレで出国手続きを済ませると、再度バスに乗る必要があります。すぐに中国側のイミグレがあるわけではないんですね。

イミグレを抜けるとバス乗り場がすぐ見えてくるので移動する
さっき上水廣場から乗ったバスがやってきました
香港と深センをつなぐ深セン川

バスに乗り込むとすぐに深セン側のイミグレへと移動してくれます。その時に罗湖や福田のイミグレと同様に深セン川を超える様子を見ることができます。

ちなみにこの川が国境になるため、川を越えると直ぐに香港キャリアの通信ができなくなります。もし中国でも使えるSIMをお持ちでないようであれば、中国聯通香港の中国でもローミングできるSIMカードを持っていくことをおすすめします。

このSIMカードは香港のSIMなので、たとえ中国といえどもGoogleやTwitterなど本来中国ではアクセスできないサービスも利用することができます

そしてバスが到着するとすぐに中国側のイミグレが。入国の手続きを済ませます。噂通り中はガラガラでした。これを体験してしまうともう罗湖口岸は使いたくなくなりますね。

地下鉄駅までは徒歩5分ほど

文锦渡のイミグレを抜けたら地下鉄駅へ向かいます。

位置が広いですが、ちゃんと「地铁」と書かれたサインがあるのでそれに沿って歩けばOK

地下鉄駅までの道はとても広くて、大きなスーツケースを持っている時なんかは周りの邪魔にならなくていいですね。

地下鉄駅のすぐそばには金喜水会と呼ばれる足裏マッサージやサウナの施設がありました。 香港へ帰る時なんかに、ここでマッサージしてから文锦渡口岸を抜けて帰るなんてのもよさそうです。

そんなこんなで文锦駅に到着。2016年にできたばかりなので建物は比較的新しめですね。

深セン→香港で文锦渡口岸を使う場合

ここまでは深センから香港へ行く時の情報をお伝えしましたが、ここでは簡潔に深センから香港へ向かう時の情報をお伝えします。

文锦渡口岸の敷地内に入るとこんな感じで香港の各地へ行けるチケットが販売されています。

上水だけでなく、茎灣、太子、尖沙咀などの香港の各繁華街へ行く路線も販売されているようです。

上水のバスの運賃は20人民元と20香港ドルで、深センから出るバスのほうがやや高めに設定されていますが、「茎灣、太子、尖沙咀」のバスは40人民元、45香港ドルと同じぐらいの相場ですね。

まとめ:カブレはこう思った

初めて文锦渡口岸を利用しましたが、罗湖口岸を使うよりも圧倒的に人がいなくてスムーズに通行ができたので、これはいいなあと思いました。

上水だけでなく、香港の各地域へ行くバスもあるようですが、30-60分間隔で運行しているようなので結構待たされる可能性があることを考えると、皇岗口岸からバスに乗るほうがよいかなと思います(皇岗から香港の市内へいくバスは10分間隔ぐらいで運行)

だいぶニッチな情報ですが、もし興味のある方はご参考ください!

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