2019年6月より販売をしている世界102ヶ国(※)で使えるSIMカード「YUNYOBO」ですが、先日中国大陸内で通信ができるプランの取り扱いを開始しました。
※2019年8月3日現在の情報。対応している国・地域は変わる場合があります。
YUNYOBOはもともと中国人向けに販売していたSIMカードだったため、中国大陸のプランは用意されていなかったのですが、日本で販売していく上で対応できるようにならないか交渉を進めたところ、ようやく取り扱いにこぎつけました。

価格や注意事項などをご紹介していきますが、先にお伝えしておくとこのプランは中国のネット規制を回避して通信することができます。中国大陸内でもGoogleやLINEなどのサービスを利用したい方にとっては魅力的な選択肢になるかと思います。
プランの価格について
YUNYOBOでは、2種類のプランをご用意しています。

8ドルで買える2GBのデータを7日間使えるプランと、15ドルで買える4GBのデータを15日間使えるプランをご用意しています。
中国大陸内で使えるローミングSIMといえば中國聯通香港のSIMが有名です。
1,000円ほどで買えるこのSIMと比べると、同じデータ容量と日数で8ドル=約860円のYUNYOBOのほうがコスト的にはお得です。
なお赤字で限定価格としておりますが、現時点でいつまで限定価格とするかは未定です。
通信キャリアと対応バンドについて
通信キャリアは中国移动(China Mobile)で、4Gの高速インターネット通信網を使うことができます。

中国国内は世界の中でも特有な通信のバンド(周波数)を用いており、特に日本で流通している通信端末との相性が悪いです。
特にAndroidは、日本のメーカーのスマートフォンの場合、通信バンドが中国移动(China Mobile)のバンド対応していない場合があるため注意が必要です。ファーウェイなどの中華系スマートフォンですと対応している可能性は高いのですが、Androidでご使用される方は以下の周波数に対応しているかご確認ください。
4G/LTE 通信の対応周波数
周波数帯 | 対応の有無 | |
FD-LTE | 2100MHz(Band1) | △(※) |
FD-LTE | 1800MHz(Band3) | △(※) |
TD-LTE | 1900MHz(Band39) | ○ |
TD-LTE | 2300MHz(Band40) | ○ |
TD-LTE | 2600MHz(Band38) | ○ |
TD-LTE | 2600MHz(Band41) | ○ |
※FD-LTEは上海などの地域で限定的に使えるようです。かなり使える地域が限られておりますので、基本的に使えないと思っていただいたほうが良いかと思います。
3G通信の対応周波数
周波数帯 | 対応の有無 | |
TD-SCDMA | 1900MHz(Band39) | ○ |
TD-SCDMA | 2000MHz(Band34) | ○ |
iPhoneなどのiOS端末は、かなり幅広い周波数帯に対応しておりますので、中国移动で使えないという心配は不要かと思います。
お持ちの通信端末がこれらの通信バンドに対応しているかご自身でご確認の上、ご購入をお願いいたします。
中国のネット規制について

中国のSIMでネットを使う場合、本来であれば「金盾」と呼ばれるネット規制によりGoogleやFacebook、LINE、Twitterといったサービスにアクセスできません。
しかし、このYUNYOBOは香港もしくはマカオの通信事業者を通じて中国大陸内でローミングする形となるため、中国大陸内であってもネット規制を回避して通信いただくことが可能です。
最後に
以上がグローバルSIMカードのYUNYOBOが中国大陸内のデータ通信に対応したというご報告でした。
中国へよく出張する私もふくめ、中国大陸内で利用したいというお声は数多くのユーザー様からいただいておりましたので、購入できるようになったことはもちろん価格の安さ・ネット規制を回避可能という面でも魅力的な選択肢になるのではないでしょうか。
YUNYOBOのご購入は公式オフィシャルストアはもちろん、Amazon.co.jpでもご購入いただけます。
また中国や香港、シンガポールなどでYUNYOBOは購入できますが、中国大陸のプランに対応しているのは私が代理店として日本で販売しているモデルに限りますので、念のためご注意ください。
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